転職を考えているときに、悩みの種になりやすいのが会社を辞めてから活動しても大丈夫かという事です。
会社を辞めてから転職する場合の転職活動について4つで書きましたが、職歴に空白が出来る事でデメリットになってしまう事もあります。
そこで、会社を辞めずに転職活動をする時に注意すべきことがあります。
会社を辞めずに転職活動をすると、経済的に余裕を持って次の会社を見つけることが出来ます。
転職エージェントの担当者と会うと、大概全ての方から「決めるまでは辞めないでください」と言われます。
それは3つの理由があるからです。
- 給料が無くなる事で経済的に不安定になる
- 転職先が決まるかはまだ分からない
- 現職のまま転職した方が計画性があり好印象になる
経済面は、次の会社に入るまでに社会保険料などを給料無しで払うので、転職活動が長期化すると困窮してしまう可能性があります。
また、転職エージェントと面談した段階ではまだ転職先が決まっているわけではありません。
そして、退職してから転職活動をすると「次の会社を決めずに退職した無計画な行動」だと思われることもあります。
退職後に転職活動をしても印象が悪くならない会社と悪くなる会社があると言って良いでしょう。
つまり、会社を辞めずに転職活動をした方が有利であるのは間違いありません。
しかし、辞めずに転職活動する際の注意点などは事前に知っておいた方が良いと思うので紹介していきたいと思います。
会社を辞めずに転職活動する際のアドバイス
根気が大事
会社を辞めずに転職活動をする場合、プライベートな時間を使って活動しなければいけません。
就業後や土日、または有給休暇などを取得して活動していく事になります。
基本的に、日本では辞める前に転職活動をする前提になっているので、平日の19時であったり20時くらいでも面接をしてくれる会社が多いです。
しかし実際はこれが結構なエネルギーを必要とします。
普段の業務の疲れもそうですが、電車移動から面接の準備など想定以上に時間がたくさん取られる上に、休む時間が減っていきますし面接自体が精神的な疲労に繋がります。
土日も志望動機や面接対策の話す内容を考えるなど、面接が無くても転職活動はしなければいけません。
複数の内定が欲しい人ほど時間が無くなっていきます。
面接や選考が決まったらその時考えていくスタイルであれば、そこまで時間を取られることはないですが、求人はいつ無くなるか分かりません。
求人があるうちに受けてみたい会社は受けないと枠は無くなってしまいます。
実際選考が進んでいても、別の人の採用が先に決まり枠が無くなると「採用活動終了」となります。
なので、働きながら活動する場合は根気を持って活動することが大切です。
気持ちが追いつかないと転職活動で疲弊して気力がなくなってしまうかもしれません。
必ず優先順位を付けること
書類選考を複数通過してたり、1次面接などを受けて選考が並行して進む事があります。
この時、優先順位をしっかり付けた方がいいです。
理由としては、大まかに以下です。
- 内定を取る事だけが目的になってしまう
- 本当に入りたい会社とは違う会社から先に内定が出てしまう
一つ目に関しては、私も実際そうだったのですが転職活動をしていて簡単に内定などが取れてしまうと、選考を通過し内定を貰う事が目的になってしまいました。
その結果、辞退することが多くなってしまいます。
辞退するという事は自分も採用側も活動にかけた時間が無駄になります。
相手の為にも自分の為にもなりません。
内定の辞退は本当に後悔しそうな時か譲れない理由がある時にするべきでした。
また、二つ目に関しては迷いが生じてしまう事です。
「本当はあの会社に入りたい」
「今の内定を辞退しても他の会社から内定が貰えないかもしれない」
「せっかく内定を出してくれたのに断りずらい」
実際、こんな気持ちを経験した転職経験者もいるのではないでしょうか。
なので、優先順位を付けられるのであれば付けることをお勧めします。
面接で手ごたえがあったけれど、実は試しに受けてみただけの会社っていう事もあると思います。
そういう場合は、選考のスケジュールを気になる会社を優先して他の会社は後ろ倒しにした方が良いです。
時間があるからと言って、何の会社でも面接を入れる事は良い結果に繋がるわけではないと個人的に思っています。
転職自体が目的の人は、優先順位は気にせず感覚で決めてしまって良いかなと思います。
休憩時間を有効活用する
転職活動でも新卒採用と同じように、志望動機を考える必要があります。
志望動機とは、なぜその会社に入りたいか、興味をもったか、何をしたいかを300文字程度で表現しないといけません。
志望動機を書くにあたって、会社の事業や特徴などはリサーチしておかないといけません。
ホームページ見れば良いのか、と言えば見るのは当然でそこから何か掘り下げていく必要があります。
求人票の内容だけで選考が進む企業もありますが、多くの会社は社風やら事業やら特徴やらについて質問なりしてきます。
中にはHP上に書いてある、企業理念などを質問してくる会社もあります。
ここら辺、新卒採用と大差ない部分です。
なので、さらっと目を通しただけでは面接で質問攻めになったときに応えらなくなり、「この人はうちの会社を事を全然知らないんだな」と思われ間違いなく落とされてしまいます。
こういった事に対応するためにリサーチの時間が必要です。
私はこういったリサーチは、会社の昼食時や通勤時に念入りにチェックするようにしていました。
また、仕事中も転職サイトを見るのは止した方がいいですが、受けたい会社のホームページを見るくらいは全然問題ありません。
日本の企業は求職者を試すような行いする会社も多いので、少しでも情報は頭に入れておくべきでしょう。
理由は効率化ももちろんではありますが、家に帰ったら転職活動はほどほどにして休む時間が欲しかったからです。
思いのほかエネルギーを使うと書いたように、エネルギーを効率よく使っていくために、時間の隙間を情報収集の時間に充てるようにして、転職活動の活動時間をほどほどにするようにしました。
退職と入社の時期は要注意
いつでも会社を辞められる人にとっては大きな問題ではありませんが、多くの人は退職のタイミングに迷うと思います。
多くの企業が、退職については原則2か月前には申し出ないといけないのが一般的かと思います。
しかし、これが難しい事に会社によって採用スケジュールがバラバラなので、タイミングが合わない時などがあります。
入社の前提として、基本的に以下になります。
- 内定承諾後、2か月後には入社
- 予算の変わり目は採用出来なくなる可能性がある
一つ目ですが、基本的に内定が出た翌月か翌々月の入社を求められます。
仮に交渉したい場合は、転職エージェントなどが対応してくれますが結構厳しいです。
内定の回答期限もわりとシビアです。
採用側も保険にされたくはないと思いますし、採用予算があるうちに入社を決めて早く人員を確保したいために3ヶ月程度が限界だと思います。
二つ目ですが、求人が多いのが12月~2月ですが、基本的に4月1日か5月1日入社が前提です。
基本的に、4月から新しい予算で企業活動が再開されるため3月末までの採用予算と4月からの採用予算は別々の企業がほとんどです。
ですので、入りたい会社や気になる会社は、3月末までに選考を終わらせることをお勧めします。
4月まで跨ぐと、予算が変わり選考中の企業であっても採用活動終了になるケースもあります。
退職についても、3月中は内定が出るまでは絶対に告げない方が良いですし、退職のタイミングについても最大で3ヶ月程度しか待ってくれないと思っておいた方がいいです。
このスケジュール感が働きながら転職活動する際に鬼門になる人も多いと思います。
諦めない事が大事
ここまでは、転職活動で上手く内定が貰える前提で書いてきました。
しかしながら、上手くいかない人も一定数いるかと思います。
そこで、メンタル的な話ではありますが諦めない事が大切です。
諦めないなんて口にするまでもないと思われるかもしれませんが、私がここで言いたいのは会社を辞めてしまおうと思わないで欲しいという事です。
転職活動に疲弊しつつ今の会社が嫌で仕方ないとどうしても退職したい気持ちを抑えられなくなります。
しかし絶対に働きながら次の会社を決めるという事を諦めない事です。
転職活動が上手くいかないのであれば、採用されにくいだけの理由があります。
なので、会社は絶対辞めるべきではないです。
実際、空白期間は収入が絶たれるので貯金がいくらあっても、その減っていくスピードに焦りを感じたりします。
転職活動で精神的にも肉体的にも疲弊すると、辞めて転職活動に専念した方がいいと思う事もあるかもしれません。
ですが、数ヶ月転職活動をして内定が無い人は、専念しても受けられる会社が増えても内定が貰えるかは分かりません。
数撃ちゃ当たるという事ももちろん事実ですが、辞めてすぐ内定が出る可能性も撃ってみないと分かりません。
辞めて専念した方が良い実績や自信があるのであれば、辞めても良いです。
しかし、働きながら転職活動が出来る余裕がある人に関しては働きながら諦めずに活動することをお勧めします。
最後に
会社を辞めずに転職活動をすることに関して書いてきました。
転職活動は実際にやってみないと分かりませんが、結構な時間を消費する上に色々な事を考慮する必要があります。
個人で描いていたステップと違った形で話が進むこともありますし、ここで書いたことに関しては一般的な内容と+私の経験則ですので、参考になればと思います。
スマートの転職をするには、前提知識がたくさんあった方が良いので私も転職市場についてはたくさん調べていこうと思います。