SI業務から離れて社内SEとして3ヶ月以上経って感じた事

今回は、社内SEについて書いていきたいと思います。

私は28歳で既に2回転職をしており、今はIT企業ではなく、別業種の情報システム部門へ配属されております。

所謂、社内SEというやつですね。(職種上は技術職になっていませんが)

SIerで疲弊した人が望むポジションです(笑)

そんな環境で、どういった事を感じているのか書いていきたいと思います。

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働き方について

システム関連の技術力は低め

私のいる情報システム部門では、基本的にはがっつりした設計構築作業は行いません。

したがって、求められるのはその製品で何が出来るのかといった事を把握して外部のベンダーなどをコントロールする事です。

製品の導入~構築までは基本的に外出しですね。

もちろん、全く構築が無いというわけでもなく、部署内だけで使いたいシステムなどは自前で構築をします。

しかし、頻度が低いためSIerに行って詳細設計が出来るような技術力が身につく現場ではなく、また求められる環境でもありません。

その反面、教育予算を計上してベンダーの技術セミナーなどに行かせてもらえるのは好待遇です。

基本的には、ベンダーコントロールと社内ITの管理・運用ですが、ヘルプデスクやテクニカルサポートがあるため、社内からの問い合わせとしては、あまり頻度は高くありません。

唯一のメリットは、新システムの企画や会社の合併時にそれらのシステムの構築や統合を経営陣と進めていかなければいけないポジションであることです。

IT資産の管理がメイン

社内SEですので、当然ながら社員のパソコンの管理が必要で、付随するUSBやHDD、NASなども管理しています。

非常に退屈な業務なのですが、ユーザにとっては仕事に不可欠なので、ほぼ毎日のように何かしらの対応が発生しています。

社内のセキュリティポリシーが業務に影響があるため、何か代替手段を教えて欲しい、とかこういう仕組みを入れたいがどうすればいいか分からない、など。

業務の半分はこの業務に関わる事が多いと思います。

業務量の調整はしやすい

業務量の調整は、今まで働いてきた中で1番やりやすいと思います。

基本的には、リプレース系のようなサポート切れの期限が切られている状況でなければ納期はありません。

担当者側で目標設定をして、プロジェクトや業務を推進していくので、忙しくしたい時期とゆっくりしたい時期はある程度コントロールできます。

残業も調整しやすいので、私は月20時間以内にしており、入社から20時間以上残業したことはまだありません。

また、ハード故障など緊急事態でも立会いは、子会社に業務委託しておりますので、発注側に判断を仰がないといけないレベルの障害でない限り、データセンターへ行ったりする事ありません。

※子会社にSIerがいます。

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やりがいについて

何をやりがいにするか

正直、単純に仕事としては楽しくないと思います。

技術が好きな人であれば、最先端の技術に触れたいと思いますが、私のような立場の場合は外部に構築させるため、技術が身につくとしても設計構築者ほどには至りません。

逆に、プロジェクト管理やベンダーコントロールをしたい人にとっては、自分に主導権があるように感じるのでやりがいがあるかもしれません。

個人的な感覚ですが、業務量を調整出来るのが1番居心地が良い理由です。

人には求められる立場

社内のITを統率する立場なので、色々な相談が来ます。

よって、非常に多くの人と会話しますし名前を覚えてもらうのも早いと思います。

出来ることや知っていることが多いほど頼りにしてもらえるポジションだと言えます。

システムというもの自体が、そもそも生産性の向上を実現するために作られるものなので、ユーザの要望を実現できる仕組みを導入したり、助言していく事は企業にとって不可欠な存在であると言えます。

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向き不向きについて

社内SEに向かない人

前述しましたが、技術が好きで最新の技術に常に触れていたい人や、レベルの高い業務を行いたい人には向きません。

SIが目的ではないので、スピード感も全体的にはややゆっくりに感じる事も多いです。

また、どこの会社にも面倒な性格の人がいるもので、そういった小言を聞くのが苦手であれば安易に社内SEを希望しない方が良いと思います。

また、パソコンの世話などもシステムエンジニアとしての技術力としては、正直そこまで必要でもありません。

社内SEに向く人

社内SEに向く人としては、まず全体的なスキルを上げたい人です。技術力は確かに上がらないのですが、それはあくまで設計レベルの業務をこなしてきた人だけであった、運用保守の下流工程からは多少スキルアップが望めます。

全分野でレベルは高くはありませんが、インフラからアプリ、セキュリティまで平均的に、広く浅く伸びていきます。

DNSやDHCPなども社内IT部門だからこそ学べる事もあります。

Active DirectoryやExchange serverなどMicrosoft製品に興味がある場合は尚良いでしょう。

技術力にこだわりが無く、社内で必要とされることに存在意義を感じるのであれば挑戦してみると良いと思います。

活躍もしくは身につくスキル

スクリプト作成

情報システム部門だと、アプリケーション側の配属でもインフラ側の配属でも間違いなくスクリプトを書けるほうが優遇されます。

私はインフラ側なので、PC関連の作業ではバッチスクリプト、Linux系サーバであればシェルスクリプト・Perl・PHP、Web周りはJavascriptを書いて自動化をしています。

工数削減は、どこの企業でも課題です。

Perl・PHPまで書けるようになれとは言いませんが、社内SEを目指すのであれば、バッチとVBAのMicrosoft関連製品のプログラムは書けるのがベストです。

ネットワーク機器を扱うのであれば、Teratermマクロも使えると尚良しです。

企画書や稟議、発注処理

社内SEなので、様々な社内処理を行わなければいけません。

営業職でもこういった事務的処理はあると思いますが、情報システム部門は予算内で新しい製品やシステムを導入する場合は、これらの処理を自分で実施する必要があります。

私は、26歳の頃に派遣された現場でこれらを実施していたので、何をしなければいけないかは分かっていましたが、やはりシステムが違うと非常に覚えるのが面倒です。

お金関係は、出来るようになるとまるで専任の経理のように、あれこれお願いされるので正直嫌ではありますが、出来た方が評価につながります。

終わりに

社内SEってどうなんだろう。とか、社内SEになりたい!と思っている人の参考になればと思い書いていきました。

情シス部門は会社によってローカルルールやポリシーが全然違うので、一概には言えませんが参考事例として捉えて頂ければと思います。

また、情シス部門は長く在籍する社員の影響力が強いので、新しい考え方や仕組みを嫌う人が少なからず存在するため、そういった所を改善していけるように努めているので、実績が出来たら書いていければと思います。

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