派遣先の業務経験を書いていくPart2

前回の記事では、大手メーカー系SIerでの業務経験を書きました。

今回はその2という所で、派遣2社目について書いていきたいと思います。

1社目は3ヶ月という短い期間で、炎上プロジェクトに入る事でスキルアップが出来たことと、文化や雰囲気について書いていきました。

今回は、1年間従事した経験から書いていきます。

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その2 ISP企業

SIerではなくその会社のエンジニア

派遣2社目は、ISP企業でのアプリケーションエンジニアとして配属されました。

Linuxの設計構築からアプリとはがらっと分野が変わり、個人的には新しい領域で仕事が出来る喜びに満ちていました。

その会社では、外部のSIerに発注してシステム構築運用しているは基幹系のみで、サービスに関わるシステム全て自社エンジニアで構築しておりました。

そのため、直接派遣された私は、ほぼプロパー同等で仕事をさせてもらいました。

私は主にインターネットの顧客管理システムに関わる業務をさせてもらいましたが、システム障害の際の判断を委ねられたり、社内プロジェクトのスケジュール調整や作業の準備など非常に責任感のある仕事を経験できました。

派遣社員ですので、もちろん何かを判断した後は実行する前に指揮命令者へ個人の見解を述べて許可を得て実施していましたので、コンプライアンスは順守するようにしておりました。

技術力がものすごく高い集団

この会社に来て驚いたのは、エンジニアのスキルレベルが高すぎて会話についてけなかった事です。

サーバはSolarisが多かったですが、SendmailやPostfixなどOSSで構成されているサービスが多いため、商用環境でOSSを全国規模で構築・運用しているエンジニアばかりですので、とにかくレベルが高いです。

今、5社経験してきた私が思うに、この会社のエンジニアであればどこでも即戦力だと思いますし、私自身彼らにまだほど遠い存在だと思います。

何がすごいかというと、SIerであれば多くの実績などからトラブルシューティングなど出来ますが、前述のとおり会社の情報システム部門のような所ですので、そういった実績ベースのナレッジではなく、個人の技量で完璧にカバーできているのです。

これは、ITのプロトコルやレイヤ、OSSとOSの機能、NWの仕組みなど根幹から理解しているため、論理建てて正しいオペレーションが出来ているためです。

こういった細かい部分まで私は理解できていなかったので、当然話にはついていけないというわけです。

全てのスキルが上昇した

この会社の経験が、派遣人生の中で1番よかった経験でした。

周囲のスキルレベルが高いため、かなり自己研鑽しましたし、周囲から学ぶことが多かったため、技術者としての満足度はかなり高かったです。

また、私は主にApache HTTP WebserverとTomcat、一部JavaアプリケーションとOracleDBの運用周りを担当していたため、これのスキルが身につきました。

これだけに留まらず、Unix系のサーバしか存在しなかったため、シェルスクリプトとPerlが書けるようになり、またSolarisについての知識も身に付き、サービスはロードバランサを使用していたため、ロードバランサのオペレーションも経験しました。

アプリがロードバランサ触るのは変な話ですが、SSL証明書の更新はロードバランサで行うので、そういった点でも知識が必要になり、機会があったので積極的にやらせてもらいました。

さらに言うと、ネットワーク機器のリプレースにて私の見ているシステムに影響が出来る出ないという打ち合わせなどもしており、ネットワークの知識も必要になりました。

これらを踏まえると、Solaris、Oracle、Apache、HULFT、Java、ロードバランサ、ネットワークの経験が積めた事になります。

この経験のおかげで、この後の派遣先でも多様な活躍が出来ました。

仕事の住み分けが出来ていない

この会社で一番苦労したことは、部署間で仕事の住み分けが出来ていない事です。

先ほど、幅広く業務を積めたことを書きましたが、逆に言うと業務範囲が明確でないという事です。

アプリ担当なのに、DBAをやっていたり、ロードバランサでサーバを切り離ししたり、本来の業務ではない業務も行っていたことになります。

ストレートに言うと、面倒なことは他人に押し付けようとする文化がありました。

ネットワークの部署の人がアプリにロードバランサの仕事をさせるって、そもそも部署分けている意味は?と思いました。

細かい話であればもっとたくさんありますが、私は絶対に違うと思う仕事は断るタイプなので、そこで少し問題になった事もあります。

1番酷かったのは、元々監視チームがサーバ障害時にマニュアルに則ってサーバをロードバランサから切り離すのですが、工数削減の課題解決のために、ロードバランサもHDDがついているからサーバ側管理では?と言い出したところです。

そんな事言い出したらパソコンもすべてサーバ管理になりますが…

経営方針の変更で単価が上がらないことが分かった

この現場では非常に楽しく仕事をさせてもらいました。

しかしながら、1年で出ていく理由となったのは単価が上がらないからです。

内内で聞くと、時間単価4000円以内でしか派遣を取らない方針になったようで、これでは仕事が楽しくても給与が全然上がらないので、撤退することにしました。

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まとめ

長々と書いてきましたが、正直まだまだ書きたいこともあります。

この現場がエンジニアとしての最大の分岐点だったと思います。

フルスタックエンジニアとして成長する礎になったこともあり、非常に感謝しております。

では次回は、3社目である大手メーカー系SIer②について書いていきたいと思います。

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