炎上プロジェクトからは逃げるべき

システムエンジニアをしていると、どうしても「炎上プロジェクト」に出くわすことがあります。

大規模案件ほど燃え上がりやすいですが、他にも炎上してしまう理由や参画せざる負えない理由もあります。

炎上プロジェクトは簡単に言うと「納期までに何とかしないとマズイ」プロジェクトでWBS通りにシステム開発や構築が進んでいない状況です。

炎上プロジェクトが発生する理由は以下があります。

  • 受注側の技術的、人間的なトラブル
  • 発注側の無理難題や理不尽
  • 工数見積もりの誤り
  • 技術的な課題

概ね、こういったところでしょう。

技術的な課題に関してバグなど仕方のない事もありますが発注側は「何とかしろ」と無理強いすることが多いです。

プログラムの不具合であれば回避策などもありはしますが、サーバOSやミドルウェア自体のバグの場合はベンダーが対処しないと解決できない問題です。

誰も炎上プロジェクトを望んでいませんが参画せざる負えない理由もあるでしょう。

  • 営業が炎上しているプロジェクトを受注してしまう
  • 否応なしに案件にアサインされてしまう
  • 参画してみたら炎上プロジェクトだった
  • 報酬が高いので契約してしまった

フリーランスをしていると、度々高単価の案件に出くわします。

炎上プロジェクトを受注したり抱えてしまうSIerなどは赤字になっても「債務不履行」は避けようとします。

主に金融系、公共系、官公庁などルールが厳しめの案件で異様に単価が高く契約がスムーズな場合は要注意です。

そして、赤字になってでも案件を遂行するのは取引における信用問題があるためです。

信用問題を抱えてしまうと最悪取引停止になるため何が何でも案件を収束させたいと思っています。

システムエンジニアにブラックなイメージがつきがちなのが、過去にこういった事が起きやすかったからです。

会社の規模によっては海外案件もあるので、ある日いきなり「海外出張」となるケースもありました。

今ではだいぶホワイトになりつつありますが、一部ではまだプロジェクトが炎上しがちです。

しかし炎上プロジェクトが嫌なら逃げてしまいましょう。

炎上プロジェクトに参画する事でメリットになる人もいますが大半は嫌だと思います。
また就職や転職でIT業界に不安を抱いている人も多いと思います。

そこで今回は炎上プロジェクトから逃げるべき理由を紹介していきたいと思います。

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炎上プロジェクトからは逃げるべき

頑張れば頑張るだけ終わらない

炎上プロジェクトの特徴は、頑張る人ほど酷使されてしまうことです。

頑張れば頑張るほど「こいつは真面目だな」と思われて変な話ですがものすごく「信用」されます。

信用されるということはどういうことでしょうか。

他の人よりも信用が厚ければ仕事がどんどん振られてしまいます。

早く終わらせるために全力を尽くし工夫して効率化してもどんどん仕事が降ってきます。

むしろ、そういった全力を尽くす姿や効率化する姿勢が益々「信用」に繋がります。

仕事が出来る人などに仕事が集中するプロジェクトと言っていいでしょう。

早く終わらせるために頑張っても自分の仕事は一向に終わりません

努力と信用が逆効果になってしまうのが炎上プロジェクトです。

稼働が高くなり体調不良や病気になってしまっては元も子もありません。

頑張れば頑張るだけ何かが壊れてしまう可能性があります。

そもそも会社の都合である

そもそも炎上プロジェクトを受注したのも終わらせたいのも会社の都合です。

取引先との関係や政治的な関係から「終わらせないといけない」だけです。

参画しているシステムエンジニアは給料と引き換えに仕事をしているだけです。

会社のために命をかける必要なんて一切ありません。

心身ともに「無理」をする必要はありません。

自分がいなくなることで他人に迷惑がかかることを心配する人もいると思います。

優しさと責任感があるのは良い事ですが、プライベートや健康を犠牲にする必要はありません。

プロジェクトを遂行しなければいけない理由のない人は逃げてしまって大丈夫です。

受注側の社員には逃げられない人もいますが、それはその人の問題です。

極論で言えば、PMだろうがチームリーダーだろうが、逃げようと決意出来れば逃げられます。

たまにですが、本当にプロジェクトマネージャが出社しなくなることもあります。

一人の人間の逃亡でプロジェクトが頓挫することは少ないです。

少ないですが頓挫してしまうこともあります。

そうなると訴訟問題や取引停止など法的なトラブルまで発展することもあります。

しかし、それは一個人の責任ではなく案件を遂行できなかった会社の問題です。

デメリットしかないことを続けるのは不毛

仕事においてデメリットしかないことを続けるのは不毛な事です。

仕事内容も嫌い、仕事量も多い、休日も少ない案件で不幸に感じるのは当然です。

そのような状態で仕事を続ける意義はないと言えます。

メリットがある人だけに炎上プロジェクトを任せれば良いです。

冒頭で書いた通り、炎上プロジェクトは高単価で契約出来ることが多いです。

そのためフリーランスの人は3か月ほど仕事で埋め尽くされても、3か月で年収分の収入を得ることもあります。

月単価120万以上を3か月続けたら額面360万なので、新卒の年収と同程度です。

また他にもプロジェクトを終わらせることで昇進できる人や昇給が見込める人など、メリットがあればモチベーションがあります。

炎上プロジェクトはモチベーションが切れたら逃げましょう

耐えられる人と耐えられない人で大きく違う炎上プロジェクトですが、少なくともモチベーションがないと無理です。

それこそ頑張りすぎて「燃え尽き症候群」になってしまうと心の病になってしまいます。

メリットを感じなくなったら無理に耐える必要はありません。

心身の健康が一番大切

人間、一番大切なのは「健康」です。

健康でなければ自分も他人も幸せにすることは出来ません。

炎上プロジェクトによって体や精神を犠牲にしてしまう人が多いですが、逃げる人がもっと増えていけばよいと思いっています。

ブラックな働き方を改善するには大量の労働者が拒絶することも大切だと思います。

海外ではたまに耳にしますが「ストライキ」にように抗議の意味も含めて逃げるのも良いでしょう。

仕事のために人間が犠牲になるのは本来おかしい事です。

生活するための仕事であって、仕事で生活が追い込まれるのは本末転倒です。

会社の立場や仕事を失うよりも健康が奪われる方が不幸な事です。

仕事のせいで健康が害されて、その後病気で働けなくなってしまっては意味がありません。

「みんな頑張っている」などと思わずに自分の身を守る方が大切です。

そして、自分を守るために逃げるのは何ら問題でもなく正当防衛です。

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最後に

炎上プロジェクトから逃げるべき理由を紹介してきました。

私は記事を書いたり旅行に行ったりするのが好きなのでプライベートな時間を奪われるのは苦痛です。

帰って寝てまた仕事を繰り返す生活には何も魅力を感じません。

お金が欲しい時は短期的に炎上プロジェクトの「火消し」をしますが、本当に短期間だけです。

無理だと思ったら契約は絶対に更新しません。

お金を積まれることもたまにありますが、健康はお金には変えられません。

タフな人であれば炎上案件をたくさんこなして稼げますが無理しないことをお勧めしたいです。

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