新卒の就職活動や転職活動で、IT業界について興味を持っている人もいると思います。
ひと昔前では、システムエンジニアはなりたくない職業というイメージもありました。
確かに、私が就職した5年前と今では全然働き方が違うと思います。
以前は、ブラック企業の代表例がIT企業ばかりでした。
確かに私もSEを辞めようと思った事もありますし、好きでSEになったわけでもありません。
ですが、なんだかんだ6年目になります。
そこで今回はIT業界の魅力について書いていきたいと思います。
IT業界の魅力
社会の構造が理解できる
世の中は全てシステムによって動いています。
普段の生活においても、インターネットやテレビなどすべてシステムがあってこそ享受できるサービスです。
IT業界にいることで、こういったシステムのサービスや設計・構築に携わる機会が多くなります。
そうすると、どういった仕組みで日常生活のサービスが成り立っているか理解出来てきます。
本当にこれはシステムエンジニアとして働いていて、楽しいなと思えます。
私は過去にインターネットサービスプロバイダ(ISP)という、インターネットを使用するための会社のシステム運用・開発をしていました。
アプリケーションの開発をする際に、どのようにお客さんの宅内からインターネットに繋がるまでを確認する仕組みを作るか、という事を詰めていったので、インターネットへつながる仕組みであったり、どういった知識が必要か理解が深まりました。
このように、社会の仕組みを理解することが楽しみになってきたりします。
逆にこういった知識を得ることで新しいサービスを構築していく事も出来るようになるかもしれません。
転職者に優しい
転職と言えば、短い期間で辞めてしまったり、回数が増えると評価が下がっていく傾向があります。
しかし、IT業界に関してはあまり関係がないと感じます。
技術者は、技術力こそが自身の価値であるので、技術力さえあれば欲してくれる会社も多いですし、報酬が良い会社に行くのは当然です。
割と転職が当たり前の業界と言えます。
IT業界の中でずっと仕事をしていこうと思っていれば、スキルさえ身につけば色々な会社で働けますし、転職する事自体に何も引け目を感じる必要もありません。
一生働ける会社を探しているのであれば、辞めなければ良いですし、別の会社に入りたかったり、会社に不安を感じているのであれば転職すれば良いと思います。
IT業界の知識だけが身につくわけではない
IT業界にいるからと言って、システムや情報技術の知識だけが必要なわけではありません。
先ほど前述した社会の仕組みが理解できるという事と同義で、システムとはそもそもサービスを提供して生産性の向上や利益の向上を目的に導入します。
システムを構築するためにはビジネス構造や仕組み作りも必要です。
例えば、物販サイトを構築するすには、売れやすいような設計やどういった商品を売るのかを考えなければいけません。
こういった部分は、単なる技術力ではなくビジネスインテリジェンスが必要です。
システム化するためには、こういったビジネスの構造を理解する必要があります。
そうすると、技術力+ビジネスの知識が身についてきます。
所謂、コンサルタントというのがこういった知識を持ちわせて仕事をしていく事になります。
金融系に関しても、金融の知識に詳しい技術者を募集している会社が多いのは、こういった技術だけではなく仕組みを理解しないと技術的な作業が難しい事があるからです。
ただの技術者ではなく、サービスの仕組みを構築できる技術者になっていくと、システムエンジニア以外の仕事もやっていけるようになります。
IT業界のメリット
技術者は不要にならない
システムエンジニアという職種は絶対に無くなりません。
無くなってしまったら、経済が止まってしまいます。
なのでシステムエンジニアが不要になる事はありません。
これが最大のメリットだと思います。
全てのエンジニアが必要かと言われると、スキルレベルによっては不要なエンジニアもいるかもしれません。
ただし、システムエンジニアという職種は無くならないので、会社が倒産してしまっても必ず他の会社でもやっていけると思います。
つぶしが利かなくなることは無いと思います。
もちろん、技術の進化に置いてけぼりにされないようにする必要もあります。
かといって、古い技術の知識がまるで必要とされなくなるかと言えば、そうでも無かったりします。
所謂、レガシーシステムとして残り続けるシステムもあります。
レガシーシステムとは、古い技術のままのシステムです。
本来は、新しい技術のシステムに移行すべきなのですが、サービスや事業の事情によって難しい事もあります。
そういったシステムは一定数残っているので、古い知識でも仕事が意外とあるのがIT業界です。
実績・成果が目に見える
仕事をするという事は、給料をもらうという事です。
一般的な事務員であったり、経理職であれば成果を定量的に明示するのが難しかったりします。
給料を上げるのに必要なのが実績・成果です。
IT業界で技術者として、レベルをしっかりえげていけば、○○システムの構築を完遂しました、といった事や○○の導入を達成!などとアピールしていく事が出来ます。
営業職も似たように、いくら売り上げを出したかを会社にアピールできるので、同じような感覚ですね。
技術力が高まれば自然と実績が増えるのがIT業界です。
技術的な壁と言うのは、物凄く厄介なもので、やはりスキルレベルの高い人ほど大きな仕事がやってきます。
向上心のある人にとっては、すごく良い環境だと思います。
逆に安定だけが欲しい人は向かないですね。
スーパーなSEになって、給料も実績も成果もすべて手に入れられる可能性があるのがIT業界のメリットだと思います。
最後に
IT業界の魅力とメリットについて書いてきました。
私も、就活中は本当にIT業界には入りたくない気持ちが強かったです。
しかし、二転三転しIT業へ就職し、様々な経験を得て今では全く悪いものではないと思っています。
むしろ、培った知識・経験はこれから先も人生の糧となりリスクを軽減させてくれる重要なステータスだと思っています。
システムエンジニアって難しそう、と思っている人もいるかもしれませんが、能力を伸ばせば待遇もどんどん良くなるので、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。