主にインフラエンジニアに向けた話ですが、オンプレの技術者は早くクラウドに乗り換えた方がいいでしょう。
一概に「オンプレが悪い」というわけではなくて、働き方の多様性を考えた場合です。
金融機関や官公庁など、扱うデータの気密性が高い場合はクラウド移行には踏み切れないものも多いのは仕方ありません。
しかし、今後もクラウドの技術は進化していきオンプレの数は減っていきます。
目の前の仕事も確かに大切ですが、将来を見据えたキャリア形成も大切です。
それは「出来る仕事」だけではなく「生活スタイル」も含めてと言えます。
単純に給料が上がれば幸福な人もいればそうでない人もいるでしょう。
IT業界の技術は常に変化し進化していくので新しい技術や知識は早めに身に着ける方が安定的です。
まだオンプレ作業ばかりの人は早くクラウドの技術もキャッチアップしましょう。
今はまだ多くのオンプレ基盤もありますが、10年後や20年後は状況が変わっていると思います。
クラウドよりも更に進化した技術すら存在している可能性が高いです。
そこで今回はオンプレのエンジニアはクラウドに移行すべき理由を紹介します。
大切なことなので二回目ですが決して「オンプレは悪」であるわけではありません。
しかし、クラウド技術者に移行した方がいいメリットがたくさんあるのです。
オンプレのエンジニアはクラウドへシフトした方がいい理由
オンプレはいずれプラットフォーマーだけに
10年程前くらいはVMwareによる仮想化、プライベートクラウド基盤の整備が盛り上がっていました。
未だにVMwareを主戦場にしているインフラエンジニアもいるでしょう。
一部のクラウドにあげられないシステムを除くと、オンプレを扱うのはプラットフォーマーだけとなるでしょう。
ハイパーバイザの技術者の需要が減ってくるのは間違いありません。
仮想サーバも今では「自動化」やコンテナ技術で便利になってきています。
また、ハイパーバイザの技術者すべてがプラットフォーマーの会社へ転職できるわけではないでしょう。
それであれば、クラウド側の技術を身に着けた方が確実に手に職をもっていられます。
サーバレスなアプリケーションも出始めているのでオンプレの知識が不要なシステム増えていきます。
オンプレ自体が存在しなくなることはありませんが、仕事自体は減っていくでしょう。
しばらく既存が動き続けるので保守やリプレースがメインの仕事になるかもしれません。
オンプレ主体は働き方改革にならない
オンプレ主体の技術者は働き方改革が出来ません。
それは物理的な機器の対応や管理があるからです。
クラウドであれば言うまでもなくアクセスできる環境があれば仕事が出来ます。
オンプレの場合はデータセンター作業や出張が伴います。
在宅勤務やリモートワークをするには「クラウド」か「開発」業務に従事するしかありません。
インフラエンジニアの多くは、オンプレの技術者であり続けると働き方改革がなかなか出来ません。
検証などもオフィスやラックのある場所でしか出来ないでしょう。
物理的な対応が必要ということは機器のある場所へ行かなければいけないことが多いのです。
機器の移設や撤去なども立ち合いが必要な場合もあります。
オンプレ主体の働き方を変えるにはクラウドのエンジニアへシフトする必要があります。
拡張性と対応速度の向上
主にストレージに言える話ですが、時代の進化とともにデータ量も増えています。
ネットワークのトラフィック量もOffice 365などではよく課題にされます。
これらの、「保存できるデータ量」や「通信量」も圧倒的に問題視されています。
特にオンプレのストレージの容量不足は即時対応が出来ません。
増設用のディスクの見積もりを取り、発注して設置しなければいけません。
データ量が不足するたびに増設を繰り替えるのは工数の無駄だと言えます。
クラウドだと値段が高いとしても、人的工数が圧倒的に少ないので結果的には大して変わらないのではないでしょうか。
オンプレのストレージを使い続けるのは工数の発生の原因になりネットワークも増強コストがかかります。。
クラウドは課金ベースが前提になるので言ってしまえば「お金さえあれば無制限」だと言ってもいいでしょう。
ビッグデータなど大量のデータをオンプレで保有し続けて、拡張を続けるのは建設的ではないと言えるでしょう。
HW障害やトラブル対応の減少
まず、オンプレを脱却するとハードウェア障害とトラブル対応が減るでしょう。
障害対応に工数を割いているエンジニアにとっては魅力的な話だと思います。
クラウドサービスの提供会社のエンジニア以外はハードウェア障害の対応が不要になります。
トラブル対応で稼ぎたい人はオンプレのままでいいでしょうがトラブルが嫌な人はクラウドの方がいいです。
クラウドであれば、システム停止が起こる障害があってもクラウド提供の基盤が原因であれば対処する必要がありません。
つまり、苦労が減ることの方が多いのです。
インフラエンジニアの人で、障害発生時に被疑個所の特定に苦労した経験のある人も多いでしょう。
トラブルを避けたりハードウェア障害が不要になった方が労働時間も短くなります。
クラウド化でワークライフバランスが整うならその方がメリットでしょう。
オンプレ自体は悪ではないのですが、オンプレをやめるメリットもたくさんあるのです。
リプレース作業不要
オンプレを維持していくということは、ハードウェアの保守やサポート切れに合わせリプレースをしないといけないということです。
SIerなどではリプレース案件で稼いでいる人達もいるでしょう。
しかし、顧客側はリプレース費が減少するのはメリットです。
顧客がリプレース不要なクラウドサービスに切り替えればリプレース作業は無くなります。
SIerからすると損をする場合もあるでしょうが、技術者も定期的に訪れるリプレースを対応しなくてよくなります。
オンプレのリプレースのたびにハードウェアを調達して構築して、移行する作業は結構な工数になります。
工数が減っていくことは労働者にとってはメリットなのです。
クラウドであればハードウェアの調達が不要で場合によってはリプレース自体も不要になります。
アプリケーションはバージョンアップや移行が必要なケースはあるでしょう。
しかしインフラ部分の対応はかなり軽くなり、クラウドでの移行が必要な時に対応できるエンジニアになった方が仕事が多くあるでしょう。
最後に
オンプレのエンジニアはクラウドに移行した方がいい理由を紹介しました。
特出してクラウドの方がいいと思うのはやはり「ハードウェア障害」の減少です。
これに工数をかけていて、疲弊しているエンジニアも少なからずいるでしょう。
障害やトラブルが減り、働き方改革も出来て、工数も減るのは労働者にとってはメリットしかありません。
オンプレ主体の働き方だとしてもクラウドの技術も同時に身に着けていった方が確実に生活は安定するでしょう。