フリーランスに戻った筆者ですが、タイトルの通り会社員の無駄の多さについて改めて実感しました。
もちろん、これまでの記事でも書いている通り会社員を否定したいわけではありません。
無駄は多いものの、個人では到底できない規模間でビジネス展開が出来たりします。
会社員で働くことでしか経験できないことも数多く存在しています。
しかしながら会社員は組織として行動するので無駄な作業や仕事もつきものです。
会社員の給料が「我慢給」と呼ばれたりする通り、様々な我慢が必要な働き方です。
社会人として、ある程度は忍耐力や我慢は当然ながら必要です。
組織で活躍するには人望なども必要なので傍若無人に振る舞う自己中心的な人は組織の中では責任のある仕事が任せてもらえません。
フリーランスに戻ると無駄が無くなりますが会社員とは違い立場が弱くなります。
要は、「仕事」をするうえで何を優先するかの違いです。
住宅ローンなども会社員であれば、有名な会社や大きな会社であれば金利は優遇されます。
しかしフリーランスは審査落ちしてしまうこともあるでしょう。
会社員の持つ「社会的な信用」は実は多くの恩恵をもたらしています。
しかしそれでも今はフリーランスの方が良いと思っています。
今回はフリーランスになって感じた会社員の無駄についてご紹介していきたいと思います。
あくまで個人的な価値観になりますのでご承知いただければと思います。
会社員の無駄な時間
通勤時間
真っ先に挙げるのは通勤時間です。
年間で一体どれだけの時間を通勤だけのために消費しているのでしょうか。
一日、往復で2時間浪費するとしたら500時間近くも無給で時間を使っています。
500時間もあれば十分別のビジネスが出来ます。
実稼働で考えると3ヶ月分の労働時間を無給で過ごしています。
これほど不毛な事はありません。
「仕事をするため」だけに無給で通勤のために朝起きて準備しないといけません。
また東京の満員電車などはストレスも溜まります。
お金も貰えない上にストレスも溜まるのは最悪です。
正直これだけのことを我慢してサラリーマンを続けるのは人によっては無理があって当然です。
在宅ワークも普及してきてはいますが、フリーランスのように完全に自分で仕事をコントロールできるわけではないので、自由を求めるならフリーランス一択でしょう。
就業時間
会社の就業時間も本当に無駄だと思います。
仕事の閑散期で何もすることがなくても「就業規則」に則って出社しなければいけません。
そして、その規則通りに朝9時から夕方17時ほどの定時までは会社にいないといけません。
仕事がなくても会社に行って自由を奪われることになります。
仕事が無ければはっきり言っていなくても一緒です。
また出勤の苦労やストレスを感じるためだけに出社するのはおかしいです。
ではなぜ出社しなければいけないのでしょうか。
会社員というのはそういう契約だからです。
「他の社員に面目ない」や「ルールに従う」ことなど、言ってしまえば同調圧力の塊が会社員です。
他の人が忙しくしているのに、仕事が無いからといって休んで良いわけではないのです。
ただ出社して椅子に座っているだけで「仕事」が成立するのです。
また就業時間中は仕事だけをするように考えている時代遅れの人もまだ多いです。
本当に奴隷気質というか、古臭い考え方を捨てきれない人も多いです。
なぜ仕事中にプライベートな事が出来たり勉強したり、副業出来るような世の中を作ろうと思わないのでしょうか。
その方が社員にとっては自由度が高く「満足度の高い」会社になるのにも関わらず「会社の仕事」だけに無理やり縛り付けようとします。
人事考課
会社員は人事考課で給料や立場が決まります。
会社によって評価制度は様々ですが、たとえ「成果主義」を謳っていても何かしら作文なりアピールする実績を入力するでしょう。
面倒な評価制度であれば「項目毎の条件を満たす内容」を記載しなければ昇給などが認めてもらえない場合が大半です。
ではフリーランスがどうなのかと言うと単価交渉して高い報酬で契約できれば昇給です。
非常にシンプルです。
「自分は〇〇が出来ます」と顧客にアピールして「この金額は欲しい」と要望を出すだけです。
仕事の実績や能力が認めてもらえれば、そのまま収入につながります。
言ってしまえばこれが本来の「成果主義」です。
しかし会社員は様々な手続きを経ないと昇給できないですし半年か年単位でしか給料が変わりません。
個人的にこれはかなりデメリットです。
給料を上げるのに手間も時間もかかりすぎて、給料に不満があるなら転職した方が圧倒的に早いです。
そして転職するのにも時間も手間もかかります。
フリーランスは単価交渉と高単価の案件で契約できればその時点で報酬が上がります。
もちろん、下がってしまうこともありますがスキルに自信があったり運が良ければ数か月で報酬が上がります。
賞与もないので月当たりの収入も会社員より多く半年毎にしか貰えない賞与を気にして生活しなくてよいのもメリットだと感じます。
平日のみの仕事
個人的に平日の時間の大半を仕事に消費させられるのは無駄だと感じます。
平日にしかできないことや、平日にやりたいことがあるのにも関わらず仕事があろうと無かろうと出社しなければいけません。
休むには有給休暇がありますが、そんな頻繁に一週間まるまる休むことはできません。
フリーランスは仕事や案件を終えたら自由に過ごせます。
簡単に言えば「働きたくないときは働かない」が出来ます。
しかし会社員であれば自分の意志とは関係なく仕事が降ってきます。
本当は休みたいのに仕事を振られてしまうことで休めなくなる人も多いでしょう。
平日の時間を仕事のために消費し続けるのは無駄でしかないと思います。
平日の方が旅行にも行きやすいですし、役所にも行きやすいです。
買い物もランチも夜よりも日中の方が空いています。
社会的に「平日は仕事」が定着しすぎではないかと思っています。
年単位の異動
本当にこれは無駄でしかないと思います。
確かに1年程度では仕事で使える人材にまで育たないこともあるでしょう。
3年経って初めて大きな仕事にチャレンジできる環境もあると思っています。
しかし技術職であればたった数か月でスキルが身につくことも多いです。
実際に私が今でもLinuxの設計構築が出来るのは6年前にたった3か月しかいなかったLinuxの設計構築案件で学んだスキルのおかげです。
それ以来、Linux専門の案件などは1、2件しか担当していません。
他の案件ではサーバ担当者として仮想基盤からWindows、Linux、Unix全般を担当しています。
つまりたったの数か月で十分にキャリアアップが可能なのです。
何年も同じ職場と仕事をすることに私はメリットを感じません。
むしろ、その会社や環境でしか仕事の出来ないような人になる方がリスキーだと思っています。
本当の安定とは、会社員だろうがフリーランスだろうが、どこの会社だろうがどんな仕事だろうが同じ収入を維持できることだと思います。
SHARPや東芝のように大きな会社であっても何があるか分かりません。
会社員で何年も同じ仕事をしたり同じ環境にいると「会社依存」になってしまうと思います。
その会社から出た後に給料が大きく下がってしまったり、実は外の会社から見たら給料に見合わないスキルしかない人もいるでしょう。
日本は「口だけ成果主義」の会社が多いので勤続年数で給料が割り増しされている人が非常に多いです。
単純な話で楽しい仕事ややりたい仕事は「年単位」で続ければ良いし、早めにステップアップしたい人は「数か月」でキャリアチェンジが出来るのがフリーランスです。
飲み会や雑談
飲み会は本当に無駄です。
人によってはまだ「社員同士が交流して仕事をしやすくするため」と考えていて、飲み会を断る事を不満に感じている人もいるようです。
しかし、それは勝手な価値観の押しつけでしかありません。
食べ物でも何でも良いですが人には好き嫌いがあるように飲み会も好き嫌いがあります。
「嫌い」と思っている人に「嫌いなんておかしいだろ!少しは好意を見せてみろ!」なんて言ったら逆効果なのは考えれば分かる話です。
むしろ「嫌い」から「大嫌い」に変わるかもしれません。
これもはっきり言って「同調圧力」でしかありません。
また仕事は淡々と効率的にこなしたい人にとっては雑談も無駄です。
雑談もコミュニケーションの一つですが、そもそも雑談に生産性はありません。
有益な情報が手に入る事もありますが、手を動かした方が生産性が高い人にとっては邪魔でしょう。
私にとっては少なくとも他人との交流は必要なく稼げています。
無理に相手に合わせて相手をするのも苦痛ですし話しかけられない環境で作業をした方が早く仕事が終わります。
不要な人間関係とストレス
仕事をしていて一番悩みになるのが人間関係です。
最もストレスに直結すると言っても良いでしょう。
どこの会社にも無神経な人、自己中心な人、変な人はいます。
中でもパワハラやモラハラに近しい言動をする無神経な人と自己中心な人と同僚になると最悪です。
そういった人と同じ空間にいるのが嫌であれば他人となるべく関わらない仕事をするしかありません。
どこの会社にも一定数いるので、転職したからといってストレスがなくなるとは限りません。
また働く相手を選ぶことも出来ないので、自分で変えるしかありません。
私の場合はそもそも仕事の「人間関係」自体が無駄だと感じました。
顧客や取引先との関係さえ保っていれば仕事の同僚は必要ありませんし無駄なストレスもありません。
不要なストレスは性格面の話だけではありません。
同じ空間で仕事をしていると他にも様々な雑音があります。
足音がうるさい人や独り言が多すぎる人もいます。
特に独り言は本当に苦痛です。
「うるさい」以外の何物でもないですし、集中力が奪われて大迷惑です。
しかし自宅で一人で仕事をすることで雑音が一切なく集中して仕事が出来ます。
雑務
雑務は本当に無駄です。
私が最後にいた会社は昭和臭い考え方の人が多く非常に雑用が多かったです。
雑務のせいで肝心の作業の手が止められてしまったりストレス以外の何物でもありませんでした。
特に電話に関しては先輩社員や中堅社員は本当に取らない人が多すぎです。
「電話は若い人が取る」とつまらない固定観念に捉われている人たちですね。
会社の電話は取引先などからもかかってきます。
では電話は誰が取るべきなのでしょうか。
電話番が仕事の人か取れる人が取るだけでしょう。
若い人でも作業に集中している時や、手が離せない時は電話に出られない事もあります。
しかし、何コール鳴っても電話に一切出ようとしない人もいます。
残念ですが、尊敬も出来なければ迷惑でしかありません。
社員同士に協力的な関係を求める会社でも勝手な価値観で仕事を押し付ける文化が残っていれば誰かが犠牲になります。
電話も荷物運びも雑務でしかありません。
エンジニアとしての作業時間や知識を養う時間を減らされてしまうのが本当に嫌でした。
フリーランスエンジニアになるには
メンタル面の健康は大切
フリーランスエンジニアになるためには、正直技術的な知識や能力も大切ですがメンタル面が一番大切だと思います。
冒頭で紹介した通り、「社会的な信用」は会社員と比べたらかなり低くなります。
また休職も無ければ有給もボーナスもありません。
人によっては逆に貧困生活になってしまう事もあります。
つまり、病気をしないことやお金のトラブルで精神的に乱れてしまう人は向きません。
こういった不安を煽る情報を見ても「自分なら大丈夫」と思える人なら良いでしょう。
フリーランスに憧れる人も多いですが、逆に会社員に戻る人も実は多いのです。
ですがそれでもここまで書いてきた「無駄」を捨て「自由に」仕事がしたい人はフリーランスエンジニアとして活動するのが良いでしょう。
もちろん、確定申告や人によっては開業届も必要なのでフリーランスをするにも無給の工数はかかります。
ですが仕事も住む場所も自分で選んで仕事が出来ます。
あとはどれだけ報酬が得られるかだけです。
お金がたくさん貰えるようになれば、会社員への未練は捨てることが出来るでしょう。
意外と特別なスキルは必要ない
フリーランスエンジニアの市場はかなり伸びています。
そのため、実際は特別なスキルは必要なく案件に従事することも可能です。
もちろんスキルは高いにこしたことはありません。
PMOのようなプロジェクト支援やヘルプデスクのような案件もあります。
これらはシステムの設計・構築スキルを必要としません。
オペレーターと同等の能力でも十分に仕事が出来るので初心者でも参入しやすいです。
また、オペレーター関連は未経験でも歓迎される職種です。
普通のシステムエンジニアであれば開発系はフリーランスになるのには何も問題ありません。
就業体系が変わるだけで、今まで通り開発を進めるだけです。
今まで通りか、もしくは週4、週3や完全在宅勤務も可能なのでむしろフリーランスのメリットを享受しやすいです。
またインフラエンジニアもクラウド開発ならリモートが可能でインフラ関係の上流工程も普通に案件があります。
むしろ、クラウドの加速でオンプレが扱えない会社も出てくるでしょう。
オンプレからクラウドへの移行にはオンプレで対応できるエンジニアが必須です。
オンプレしか対応したことのないエンジニアでも、オンプレから仮想へ移行する案件でクラウドの知識を身につけるとさらに需要が高いエンジニアになるでしょう。
フリーランスの無料面談
もしフリーランスエンジニアとして活動したいと思ったら、まずはスキルチェックと面談をして自分に出来る仕事ややりたい仕事があるか確認してみましょう。
自分で営業できるエンジニアであれば良いですが、フリーランスに転身するのに不安がある人も多いと思います。
その不安を解消してくれるのがフリーランスエージェントです。
フリーランスのエージェントサービスは転職エージェントと一緒で無料で面談や利用する事が出来ます。
また、商談も代行してくれるので会社員の間にもスムーズに契約を進めることが出来ます。
悩み相談も出来れば、本当に契約できる案件があるかなど、現実的な相談から手続きなど非常にサポートや支援をたくさんしてくれる良いサービスです。
今回は私も利用している無料のエージェントサービスを紹介します。
レバテックフリーランスはフリーランス案件を支援する最も代表的なサービスと言っても良いでしょう。
Webや開発系を推していますがインフラエンジニアの案件ももちろんあります。
レバテックフリーランスの一番良い所は出来る仕事ではなくやりたい仕事の案件を探してくれるところです。
モチベーションがあったり、興味のある仕事につけるように支援してくれるので満足度が高いです。
データベースエンジニアやインフラエンジニアに近い私もWeb案件で成約した事あります。
手厚いサポートもそうですが、そういった個人の意思を尊重してくれるのは心強いです。
次はギークスジョブです。
こちらも業界最大手と言って良い規模の案件を誇っています。
ギークスジョブでは、フリーランス同士の情報交流の場を設けていたり、フリーランス向けの福利厚生の代替サービスの情報を提供してくれます。
フリーランスとして独立する上では貴重な情報も多く、案件数も多いのでお勧めです。
個人的にはレバテックフリーランスとギークスジョブに登録すれば案件が見つかると思います。
私は両方登録しているので、同じように二つ登録しても良いでしょう。
相性が良いほうだけをつかうのもありですし、どちらも無料で面談してくれるのでまずは相談してみることをお勧めします。
最後に
フリーランスになって感じた会社員の無駄について書いてきました。
本当に会社員は安定していて悪い働き方ではありません。
しかし、私のように耐ストレス性の低い人や自由度を求める人には向かない働き方です。
社会的な信用を失いますが、ストレスフリーに仕事が出来るだけも生活の豊かさが異なってきます。
もし会社員エンジニアとして限界を感じている人はフリーランスに転身しても良いと思います。
また、エンジニアでなくとも未経験からチャレンジできる案件もあるので、エンジニアに興味がありストレスを出来るだけ少なくしたい人も考えてみても良いかもしれません。