転職するのは目標が変わった時。エンジニアの目標が変わりやすい理由

IT業界のエンジニアが転職する事については何度も記事を書いてきました。

IT業界は人材が流動的で、間違いのない技術のある人間に関しては転職回数は関係ない事も合わせて伝えてきました。

また、言われなくてもそう感じているエンジニアも多いでしょう。

転職には十人十色の理由がありますが今回は目標設定について書きたいと思います。

エンジニアをしていくにあたり、目標というのは持っておくべきだと私は思います。

アラフォーになってしまえば、そこから先の人生を考えるべきでありますが、若手や20代のエンジニアは目標持って技術を極める事で、エンジニアとしての人生を謳歌出来るようになると思います。

また、目標設定をする事で転職する事も多々あります。

目標というのは常に一定ではないと思います。

好みや理想像、時代の背景などによって大きく変化します。

今の目標を達成する前に新しい目標が出来る事もあるでしょう。

ではなぜ目標が変わっていくかを、個人的な主観で書いていきたいと思います。

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エンジニアの目標が変わる理由

IT業界は常に進化している

技術というのは常に進化しています。

これは家電などを考えてみれば一目瞭然です。

2018年現在、10年前まではまだスマホのように薄くてタッチ式の携帯電話はありませんでした。

たった10年でこれほど変化があります。

あくまでスマホを参考に挙げましたが、その他についても大きく変化しています。

特に、今現在ブームになってきているAIなどは10前ではまだ構想であったと思います。

少なくとも今ほど、業務で携わるような代物ではなかったと思います。

技術が進化するとエンジニアも進化していく必要があります。

普通のインフラエンジニアであっても、インフラの自動化に特化したいと思ったり、プログラマであっても機械学習を専門に扱いたいなど、目標ややりたい事は時代と共に変化します。

その結果、そういった技術に触れたいがために転職する事も止む負えません。

人事的には若手や中堅社員が退職してしまう事に不安を感じるかもしれません。

しかし、技術者はモチベーションが大切なので、その会社で実現できない事をやろうとしているエンジニアを無理に引き止める事はしないで欲しいと思います。

将来的に、その人が帰ってくる可能性もあります。

時代と共に変化する技術の流れを受け入れる事が、会社にとってもエンジニアにとっても大切です。

会社によって実現できる事が全く違う

会社にはそれぞれの事業があり、事業の内容に応じてキャリアが変化します。

例えば、将来的にプロジェクトマネージャをしたいと思っていれば、SIerで十分実現が可能です。

また、ゲームを作成したいのであればゲーム業界のシステム会社で開発を経験する事で可能性が高まります。

今の会社で実現できない目標を持った時には転職という選択をします。

SIerにいる人が、メーカーで開発したい場合はメーカーに行く必要があります。

また、システムの設計をしたい場合は設計構築を行える会社に行きます。

また、より規模の大きい顧客基盤や市場で仕事をしたいと思えば、国内大手企業や外資大手へ転職するしかありません。

数千名の社員数の会社と数万単位やグローバルな企業とでは顧客も市場も異なります。

顧客と市場だけではなく、展開しているビジネスも違います。

また、そういった会社で仕事をする事自体を目標にしている人もいます。

例として、GoogleやMicrosoftが新しい事業を始めて、その事業に興味が沸けばその事業に携わる事が目標になるでしょう。

国内企業がAI開発に特化したら、そういった環境を目指すこともあるでしょう。

違うビジネスや技術に貢献したいと思ったら目標が変わります。

これも時代の流れや経営者の発想で目標に影響を与えやすい内容です。

大きな市場にやりがいを感じる人もいれば、規模が関係なく業務の内容で納得や満足できる人もいるでしょう。

隣の芝は青く見える

インフラエンジニアとプログラマの関係にも言えますが、隣の芝が青く見えるというように、他の技術者を見る事で感化される事があります。

プログラマからすると、ネットワークからストレージまでハードウェアとOS以上で仕事が出来るインフラエンジニアを羨ましく思う事もあると思います。

逆に、ゼロから成果物をアウトプット出来るプログラマを羨ましいと思うインフラエンジニアもいると思います。

どちらかの技術に特化すればするほど、他の分野の知識に対する欲求も増していきます。

インフラエンジニアなのにアプリケーション開発も出来るエンジニアというのは、所謂フルスタックであり、周囲からは頼りになる存在です。

そして逆もしかりです。

プログラマでも、サーバ構築やサーバサイドのチューニングが出来れば開発業務においては大きく生産性を向上させるでしょう。

システム開発専門の会社でインフラ部隊がいない場合は、インフラエンジニアが整備されている会社に転職する事もあるでしょう。

逆に、インフラ特化でアプリ開発をしていない会社も多いです。

そういった会社ではミドルウェア以上の知識が無い人も多く、知っていれば重宝されますが専門的に事業に携わる機会は少ないでしょう。

経験する事で考え方が変化する

ITの知識というのも、人の考え方やスキルと相性が存在します。

私を参考例に挙げると、フルスタック気味なのですべての分野に一通り触ってきましたが、ネットワークだけは苦手です。

ネットワークも出来るようになりたいとは思っていましたが、実際にやってみると全然楽しく感じません。

FWを設定したりAuto KeyでVPNを貼ったり、スタティックルートやACLの追加/削除は今でもやりますが、楽しくはないです。

つまり、経験する事で考え方が変化します。

やりたいと思っていましたが、やってみたら苦痛で、専任で任されるのは避けたいと思いました。

ネットワークを極めて本当のフルスタックになる事よりも、元々得意だったデータベースの知識に重みを置くようになりました。

今ではネットワークの設計を極めたい気持ちよりも、Oracle 18cのリリースの方がよっぽど待ち遠しいです。

そうすると完璧なフルスタックエンジニアではなく純粋なデータベースエンジニアとして活躍したいと目標が変化します。

技術というのはやってみて分かる事が非常に多いです。

また、エンジニアという職種が合わずに挫折してしまう人もいるでしょう。

それだけ、経験と相性は大切であるという事です。

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最後に

エンジニアの目標設定について書いてきました。

これまで記載した通り、時代の進化と経験によって目標が流動的になります。

特化タイプの人は、一つの技術を最大限突き詰めるタイプもいます。

その場合は、転職する事はないかもしれません。

データベース開発を誰よりも極めたい人がOracle社の開発チームに所属していれば辞める理由が無いですからね。

ですが、今の会社では実現できない目標を持った時は転職を考えるでしょう。

目標を持つことは悪い事ではないので、若いうちは高い理想や目標を持つことで技術者を楽しめるのではないでしょうか。

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