2019年は社内SEになりたい人にとってはチャンスかもしれません。
2019年がピークで、それ以降も過去5年くらいと比較すると募集が多いと思います。
このような事を紹介するのには理由があります。
社内SEの特性としてサポート期限の終了や保守契約の終了は一つのイベントです。
小さなシステムのリプレースなどは大した作業量にならず募集が増えることはありません。
しかし、同時に導入したハードウェアなどは一斉に保守が切れることもあります。
そういった場面になると人手が足りなくなり求人が出てくることもあります。
また、働き方改革なども社内SEの作業が増えていきます。
クラウド環境の整備や移行などもあるかもしれません。
ゼロから新しい基盤を作ることもあるでしょう。
世の中の流れが社内SEの仕事を増やしている傾向にもあります。
そこで今回は2019年が社内SEになりやすい年になる理由を紹介します。
社内SEになりたいと思っている人はチャンスかもしれません。
その理由を紹介していきたいと思います。
2019年は社内SEになりやすい理由
Windows Server 2008のサポート切れ
2020年1月にWindows Server 2008が延長サポートを終了します。
2008で導入したシステムのすべてがリプレースや統廃合する必要があります。
Active DirectoryやExchange Serverもリプレースが面倒であったり困難で2008環境の会社も多いでしょう。
ADやExchangeのリプレース作業は非常に負荷の高い作業です。
AD自体は実際そうでもありませんが、切り替えのタイミングなどは慎重にしなければいけません。
また基幹システムなどがWindows Server 2008なら同様に多くの工数がかかります。
通常、アプリケーションは10年くらい運用する会社が多いのでちょうど更新のタイミングになります。
また、Windows Server 2008の延命としてAzureへ移行すると3年サポートが無償で受けられます。
Microsoftのクラウド戦略ですが、クラウド移行がメリットになるシステムはクラウド化の対応も必要です。
オンプレからクラウドへの移行なども発生すると当然、人手が必要になることもあります。
Windows 7のサポート終了
Windows Server 2008と同様にWindows 7のサポートも2020年1月末で終了します。
当然、社内のOS入れ替え作業を検討して実行しなければいけません。
そうなると次期PCの選定からOSの動作検証など多くの手間が発生します。
Windowsの移行だけでもかなりの工数になり社員数が多いほど大変な作業になります。
クライアントPCは社員が仕事をするために欠かせないものです。
人手不足な会社は派遣社員を取ったり他の現場の人にも手伝ってもらうかもしれません。
既存の業務アプリの動作検証なども入念にやらなければいけません。
またWindows 10の運用だけでも大変なことが多いです。
半期に一度出てくるFUなどはネットワークのトラフィックの増加やPC負荷に繋がります。
Windows 7とは同じように運用できない仕様変更も多いため移行後は作業工数も増えていきます。
基幹システムの更新はさらに大変
Windows Server 2008のサポート切れの部分で記載しましたが基幹システムの更新が必要ならさらに大変です。
その場合は既に更新するバージョンが決まっていたり、仮に新規システムへの入替であれば既に動いている案件となります。
基幹システムの更新は社内エンジニアにとっては最大のイベントだと言っていいでしょう。
基幹システムのトラブルは会社の生産性に直結します。
ミッションクリティカルで失敗は原則許されません。
慎重かつ確実に遂行すべき案件です。
日常の運用を抱えたうえでシステムの更新をするのは工数がかかります。
基幹システムの入れ替えに伴って増員することは十分考えられます。
それだけ負荷の高い案件だと認識しましょう。
基幹系はシステムに詳しい人が付きっきりにならざる負えず運用面で人手不足になることもしばしばあります。
2020年はオリンピックがある
これは社内SEだけではなくSIerなども多く案件を獲得できるイベントです。
オリンピックに関して言えば、東京勤務の人は社内SEになりやすくなるかもしれません。
その理由は何でしょうか。
世界一人口密度の高い東京へさらにオリンピックで人口密度が増加します。
おそらく通勤ラッシュに限らず街中がとんでもなく人だらけになってしまうでしょう。
人が多すぎるせいで利便性が損なわれてトラブルも予想されます。
その対策としては在宅ワークやリモートワークなど人口密集地を割けて仕事をすることです。
働き方改革の流れもあり人口の過度な密集が予測されるならリモートワークを実現しておく必要があります。
便利なものを実現するには相応の工数が必要です。
人員を割かずに理想を実現させるのはブラックな働き方にしかなりません。
社内SEに転職すためには
Windowsの知識はあって損なし
社内SEとしてインフラを担当するにも業務アプリケーションを担当するにもWindowsに詳しくて損はありません。
基幹系のシステムもADと連携して認証するケースも多く、またサーバ自体がWindowsであることも多いです。
さらにIISやSQL Serverの知識もあれば良いでしょう。
WindowsやMicrosoft製品を扱えて詳しいのは有利です。
働き方改革でもOffice365が出てきたりします。
Azure ADなども当然出てくるのでオンプレもクラウドもMicrosoftの知識が活きます。
また、Windows10入れ替えイベントに乗じるなら資格取得もお勧めです。
Windows環境での開発や構築の経験がある人は有利だと言えます。
社内SEへ転職を考えるならWindowsに自信があるか学びたいと強く思っている必要があります。
社内SE専用の転職支援
転職エージェントと言えば【リクルートエージェント】や【DODA】が最大手で有名です。
既に転職経験のある人は使った事もあるでしょう。
社内SEに絞らず幅広く転職活動をしたい人はこれらの大手サイトも利用するのがお勧めです。
その反面社内SEだけになりたければ社内SE専門の転職支援サイトを利用するのも転職成功への作戦の一つです。
もちろん、【リクルートエージェント】や【DODA】と同様に無料で利用できます。
社内SEへの転職を強く希望する人は、一度面談してみてもいいかもしれません。
転職エージェントサービスは基本的に無料です。
転職活動を効率的に進めるなら絶対に使うべきで、目標が決まっているのであれば尚、効率的に活動出来ます。
社内SE転職ナビは社内SEになりたい人向けの無料の転職支援サービスです。
都心でなくてもオンライン面談が可能なので、登録した後に出向いて面談が出来なくても問題ありません。
オンラインで転職支援を受けられるのは非常に楽になったと言えます。
社内SEに転職して安定した日々を過ごせる人が増えるといいですね。
最後に
2019年は社内SEになりやすい理由を紹介しました。
Windowsに関係なくイベントが多いときは求人も多く出るでしょう。
しかし、サーバOSのサポート期限は規模の大きな会社ほどインパクトが大きいです。
早めに着手出来れば良いのですが、システムの特性から中々踏み込めずにギリギリになるものもあります。
言ってしまえば、最後は人海戦術しかないときもあります。
2019年は社内SEにとっては大変な年だからこそ人手が足りなくなると予想されます。