以前こちらの記事で特定派遣のデメリットとメリットについて書いていきました。
特定派遣という制度はすでに廃止されていますが、あえて特定派遣と書くのは制度が無くなっただけで働き方が変わっていないからです。
3年経っても正社員でもなく部署名が変わって同じ業務をしている派遣社員の方々がほとんどでしょう。
派遣社員と言う響きは不安定だと思われますがメリットもあります。
「派遣社員だから…」なんて思う必要はありません。
むしろ考え方を変えるだけで非常にメリットのある働き方です。
本当の意味でのデメリットが気にならなければそこまで卑下したりする必要はありません。
そこで今回は派遣のメリットをデメリットに変える考え方を紹介します。
出来れば考えるだけではなく実践できればスキルアップなどにもつながります。
派遣社員の人の参考になればと思います。
楽な稼ぎ方を選ぶ
案件は選ぼう
派遣社員であれば派遣先は積極的に選びましょう。
最初は難しいかもしれませんが、1度派遣社員として就業した実績さえあれば、複数の案件から選べるようになります。
稼働が低い、単価が高いなど色々あると思います。
派遣社員は仕事を選べないのではなく派遣だからこそ選べるのです。
実際は職責に縛られる正社員の方がよっぽど仕事や案件を変えにくいのです。
また派遣会社にとっては単価の高い現場に出て欲しいと思っているのでしょうが、個人の生活スタイルを優先しましょう。
無理やり現場を押し付けるような派遣会社であれば、退職してしまっていいと思います。
他にもたくさん派遣会社はあります。
私の場合は、通勤時に通いやすい現場を選んでいました。
電車で30分以内でないと、通勤ラッシュに巻き込まれるためです。
完全に個人の生活スタイル重視です。
会社の言う通りに働くより、派遣の強みを生かして楽な生活スタイルを築いていきましょう。
派遣社員だからこそ仕事や現場は積極的に変えていけます。
派遣会社のほとんどが副業可能
派遣会社の就業規則は大手企業より優しいです。
会社は不況に陥った時に、人材がサービスの会社は社員の生活を担保できないので副業解禁には全く反対していません。
堅苦しい日本企業では副業は原則禁止ですが、派遣会社は過去の派遣切りの経緯などから副業を禁止しているケースは少ないです。
サイボウズやリクルートを代表として、一般的な法人でも副業推奨の企業が増えてきている昨今ではありますが、派遣会社はより副業がしやすい環境だと思います。
派遣社員は顧客にとっては外に流れるお金なので、残業は少ない方が良いケースが多いです。
副業をする事でデメリットであるスキル不足で給料が上がらないケースであっても、副業で収入を増加させていく事が出来ます。
もちろん、就業規則に則って必要な書類などは提出してオフィシャルに副業をしましょう。
FXや株式投資、不動産投資、アフィリエイト、せどり、ネットワークビジネス、なんでもかまいません。
自分に合ったビジネスを構築していく事で、会社員としての給料に頼り切る事はなく生活していく事が出来ます。
副業をすることでビジネスインテリジェンスが身につくのも将来にとってポジティブなスキルになると思います。
本業より副業で稼げるようになれば、会社員としての最低限の安定性と高い収入を実現する事が出来ます。
派遣社員だからこそ正社員よりもやりやすいことはたくさんあります。
出世や帰属意識を捨てる
役職にやりがいを持たない
以前の記事で書いたように、派遣社員では一般職の天井が低いです。
しかしながら、会社員として年収500万もあれば、全体的にはかなりマシな部類と言えます。
役職付きでも800万~1500万の間ではないでしょうか。
役職が付くことによって仕事量は絶対的に増えます。
日本と言う社会がそういう社会だからです。
なので、一般職で400万程度年収が稼げるようになったら、妥協して副業に専念する事をお勧めします。
もちろん、毎月残業40時間以上で400万では意味がありません。
時間こそがお金より大事なので、月170時間程度の稼働で400万だと最適です。
妥協する事で何がメリットになるかというと、年収400万円であれば生活に困らないので役職など望まず副業に専念する方がよっぽどその後の人生のためになるからです。
会社員としての年収800万と、一般社員での400万+副業300万であれば後者の方が絶対的に安定します。
簡単な話、会社が無くなっても300万の年収があります。
会社が潰れてしまえば役職なんて何の意味もありません。
副業禁止企業で、給料が大幅に下がってしまっても補てんは出来ませんよね。
働いてやっていると思う事
派遣会社が大事にしているメンタリティとして、帰属意識があります。
帰属意識とは、派遣社員が派遣先の企業で長く働くことで派遣元の社員である意識が薄れていってしまう事で、出来るだけ社員が派遣元の会社への関心を失わないようにしている事です。
しかしながら、帰属意識を持っていても不況になっても辞めない社員は1割程度です。
派遣社員と言う立場はどうしても景気に左右されやすいので、不景気になると必ずコストカットの対象になります。
むしろ、カットしやすいから派遣を登用しているのです。
売り手市場であればポンポン簡単に仕事が決まりますが、一度不景気に直面すると仕事なんてありません。
正社員でもコストカットはありますが、仕事そのものが無くなる派遣社員のリスクと比べたらまだマシです。
派遣社員が優秀であればずっと契約してもらえるのは正しいですが、単価は絶対的に下がります。
なので、派遣会社に対しては働いてやっていると思うのが一番です。
なぜならマージンという利益を与えているのは派遣社員だからです。
自分が辞めたら派遣会社の利益はマイナスです。
会社の言いなりになる必要なんてありません。
この考え方がメリットになるのは、派遣会社でなくとも仕事が出来るという自信があるという事です。
このメンタリティがあると転職で優位に働きます。
そう思えないなら、一生派遣社員でいる事をお勧めです。
会社に利用されるより、会社を踏み台にしていく精神がより良い仕事への道を開拓していく事になるので、帰属意識はなくて良いと思います。
最低限のコミュニケーションに留める
社員同士での交流は少なめに
社員とのコミュニケーションは必要です。
ですが、必要以上にコミュニケーションをとる必要はないと思っています。
先ほど書いた、出世などに興味を持てないのであれば尚更です。
他部署の売り上げであったり、他の社員の情報を共有して何かメリットってあるのでしょうか。
個人的には、目の前のお客さんとのコネクションが1番大事だと思います。
私の場合は、派遣の時には他に同じ会社の派遣社員がいない現場が多かったので、必然的にコミュニケーションは少なかったですが、別にそれで困ったこともありません。
結果的には、転職活動やフリーランス活動歳の生きたのはお客様との繋がりです。
社員同士の飲み会に行くより、現場の仕事や副業などに時間を割いた方が将来のためになると思います。
会社で評判が良かったり、仲の良い人が多いと出世はしやすいと思います。
あと、最大の理由としては帰属意識を持ってしまうと「辞められなくなるから」です。
派遣会社で定年まで勤めあげるのは難しいです。
いずれ辞めることを考える日が来ます。
ニコニコしながらスパッと辞められる人は良いですが、社員みんなが仲が良く良い会社だと感じている人は気を付けた方が良いです。
会社を辞めるときですが、迷いがあると会社の良い部分が目につくようになり、何人も説得に来るとさらに迷いという最大の苦痛に苛まれます。
私のようにメンタルが不安定な人は最低限のコミュニケーションに留めておくのがお勧めです。
まとめ
最後の意識については賛否両論、コミュニケーションを取る事自体が当たり前の日常であれば問題ないと思います。
私は、意味のない飲み会に行くのが嫌いだったので、社員同士の交流は控えめでした。
時間こそが財産ですし、ビジネスのネットワークで言えば、エンドユーザとの繋がりがあれば十分でした。
派遣社員と言う立場だからこそ、たくさんの会社で働いたり好きな職場で仕事を続けたりしていけます。
不安定と見られている派遣社員のデメリットをメリットに変えていきましょう。