職場には様々な性格の人がいます。
仕事をしていく上で、どんな相手と仕事をするかというのはモチベーションを維持していくのに大きく影響します。
仕事だけではなく組織や集団で行動するときには、互いにフォローし合って協力していく関係が望まれます。
協調性というのも、本来普通に会話が成立していれば基本的には何ら問題なく身につくものです。
しかし、意識しているのか無意識なのか分かりませんが職場の雰囲気や相手を不快にさせる行動をとる人がいます。
もちろん、ケースバイケースでありますが、時によっては正しい行動とみなされない事もあります。
厳しく咎めるべき失態があったのであれば多少キツくいう必要はあります。
ですが、日常の中で必要以上にキツイ物言いをしても嫌われる原因にしかなりませんし時と場合によってはパワハラやモラハラで通報されてしまう可能性すらあります。
今回は、言い方がキツい人について書いていきたいと思います。
個人的に、性格が悪くなくても言い方がキツい人は損をしていると思います。
たった一言で信頼を失う事もあります。
言い方がキツい人は仕事が出来る子供
感情の制御が出来ない
言い方がキツい人は、感情のままに言葉を発します。
本来、そこまで言う必要のない事ですら相手に言葉をぶつけます。
仕事だけではなく、プライベートでもこういった言動は良い印象を与えません。
すぐ感情的になる人と会話したいと思う人は少ないです。
感情は時には抑えるものであり、嬉しい事に関しては素直に表現しても誰も悪く思わない事が多いですが、悪い感情を晒し他人にぶつけるのは周囲も不快になります。
そもそも感情の制御が出来ないのは、今まで周囲が指摘する事が無かったからだと思います。
感情的になっていなくて言い方がキツい人もいるでしょうが、それは言葉の使い方の問題や、本人の性格だ問題だと思います。
言い方がキツイと怒っていないけれど怒って見える人が大半です。
それは客観評価なので、本人がいくら違うと言っても他人からそう見えればそちらが事実です。
言い方を少し柔らかくするだけで印象は真逆なので、あえてキツイ言い方をしても一切メリットはありません。
思いやりがない
言い方がキツい人には基本的に思いやりがないです。
そもそも、辛辣な言葉をかけられて嬉しい人はいません。
大きなミスや自分に対して非がある場合は、多少キツく言われる事はあります。
それ自体が間違っているとは思いません。
問題なのは必要以上にキツくいう事です。
必要以上に責め立てるような言動や、一方的に感情をぶつけるような言葉使いをする人がいます。
自分が感じた不快感を相手にすべてぶつける事を目的にしていて、一切の我慢もありません。
思いやりがないですし自分が相手を責める事ばかり優先しています。
こういった人と同じ職場の人は「他人にだけ厳しい」などと思っている事もあります。
個人的な意見ですが、ミスや間違いに関しては人間である以上仕方のない事ですし、1回のミスに対して必要以上に言い詰めるのは、逆効果しかなく誰も幸せにならないと思います。
起きてしまった事をキツく咎める事より、理由や原因を考えて一緒に同じ失敗をしない仕組みづくりをすべきだと思っています。
フォローしていくのが協力関係であり一方的にキツい言葉を投げつけるのは関係に亀裂を入れる行為です。
思いやりがない人のせいで職場の雰囲気は悪くなります。
悪くない職場があっても、こういった物言いのキツイ人が発言した後は良い雰囲気ではないと思います。
言葉がキツいのは損しかない
本人が信頼を失う
言い方がキツい人は、その本人に対する信頼が無くなっていきます。
もちろん、高いスキルレベルや生産性を誇っている社員であれば給料が上がったり昇進はしていきます。
しかし、それは仕事面での評価が大半を占めており人格面でも優秀かと言われると違います。
周囲にストレスを与える人間を心の底から信頼している人は少ないです。
あくまで仕事面で必要だから頼ったり相談しているだけです。
必要以上にコミュニケーションは取らないようにしたりしている人もいるでしょう。
何かあるとすぐ嫌な言葉が飛んでくるため、仲良くはしたくないのが本音でしょう。
残念ですが物言いがキツイ人は昇進したり役職を持つことはありません。
なぜなら、その人の下で働きたいと思う人がいないからです。
言い方がキツい人と一緒に仕事をしている人もそうですが、言い方がキツいと言われたことがある人は言葉選びに注意しないと、独りよがりの人間になってしまいます。
同僚が辞める
言い方がキツい人と一緒に仕事をするのはストレスです。
個人的には、こういった人がいる職場は辞めてしまってよいと思っています。
言い方や感情すら見直して制御出来ないような人に改善を求めても無意味です。
一緒に働く人は選べないのです。
2人体制で仕事をする際に、一緒にいる人がキツい言葉ばかり使う人であればストレスなんてものではないです。
耐えれるのが数ヶ月くらいの人もいるでしょう。
こういった他人に対して、思いやりのない言葉を吐く人は、先ほど書いた通り本当の信頼も得られないですし、ストレスしか与えません。
社員が辞める原因となってしまっても仕方ありません。
本人はダメージゼロかもしれませんが会社にダメージは残ります。
将来に期待して採用した若手社員の流出であったり、採用にかかるコストであったり、会社をどんどんダメにしていきます。
個人的に思うのは、言葉遣いや社会人としてのマナーを、中堅クラスの社員こそもう一度研修なり何なりで見直すべきです。
平気で初対面の相手にタメ口を使う人間や、好き放題にしている社員は害悪になっています。
嫌な気持ちにメリットはない
必要以上に他人を不愉快にしたり嫌な気持ちにさせることにメリットはありません。
相手の事を考えずに自分の感情だけをぶつける行為は人としての信頼を失うきっかけにしかなりません。
自分が嫌な思いをしているからといって相手にぶつける行為は自己中心です。
他人の挙げ足を必要以上に取る事や、責める行為は誰も幸せになりません。
言うとしても、やはり言葉選びは大事なのです。
優秀な人や正しい大人ほど、指摘する際は言葉を選んで必要以上に相手を貶めるような事を直接言いません。
要は想像力の問題で自分が同じ言葉をかけられてどんな気持ちになるかを理解できないのです。
キツい言葉を使う人は、こういった思考が出来ない人が多いです。
それゆえに、仕事が出来る子供であると表現しました。
自分が伝えられる言葉しかつかえないのです。
しかし大人になれば気配りが出来ないといけません。
気配りとは、相手や周囲の事を考えないと出来ない事です。
キツい言葉を使う人はそれが出来ているつもりで、出来ていません。
飴と鞭という言葉がありますが、鞭の威力だけが強すぎます。
言い方ひとつ返る事でたくさん良い事があるので、普段そういった言動をしている意識のある人は変えていく事をお勧めします。
最後に
言い方がキツい人に関して書いてみました。
正直、言っても変わらないような人が多いですが、退職の原因となってしまった人は、降格+自責の念で追いつめられてしまった人もいます。
いくら自分が必死に真面目に取り組んでいたと思っていても、独りよがりにしか見えていなければこういった顛末もあり得るのです。
他人に対して思いやりをもって行動、発言するというのは社会人としてだけではなく人間として大切な事だと思います。
大人であれば、自分が口にする一つ一つの言葉に責任が伴います。
無駄に相手にストレスを与えるような言葉遣いでは、周囲からの信頼を失い続けて居場所すらなくなるかもしれません。