新卒で大手企業を中心に就職活動をしたものの、上手くいかず希望の企業で働けていない社会人が多いのではないでしょうか。
大手企業だから何もかも素晴らしいとは限りませんが、悔しさや憧れというものは中々捨てきれないものです。
会社の看板の大きさと言うのは、その後のキャリアでも大きく影響があります。
しかし、新卒での入社が出来なかったからといって諦める必要はありません。
IT業界は人材が流動的です。
大手企業でも人手が欲しくなる時期もありますし、大手だから中途を一切採用しないという事もありません。
外資系ではヘッドハンティングで競合他社からの引き抜きも多くあります。
こういった大手企業だからこそあり得るジョブチェンジや、大手でこそ学べるビジネスや技術もあります。
会社の規模によって出来るビジネスも違えば、やっている事や社会的な責任も異なります。
そこで、そんな憧れや希望を持っている人に向けて、IT業界で転職して大手企業に入る事について書いていきたいと思います。
高望みしない人はわりと簡単
大手系列の子会社は割といける
会社名にこだわるという意味であれば、大手の子会社などが該当します。
○○グループといった呼び方や、○○系列と話すと伝わる会社ですね。
子会社系は意外と採用のハードルは高くないと感じます。
もちろん、優秀な技術スキルを持っていれば選考もスムーズですが、では特別高いスキルが必要かと聞かれると不要だと思います。
私の経験則でしかないのですが、順調にキャリアアップし設計・構築経験があれば簡単には落とされないと思います。
レベルが低すぎる仕事から一気に大手を狙うのは難しいですが、上流工程の経験があったり、得意分野があると選考が通過しやすいです。
私の場合は、データベースの専門性とインフラ系の知識を評価してもらいました。
あとは年齢が若いほど有利なので、社会人になって3年以上勤めていればデメリットはあまりないと思います。
2回目の転職では大手中心、というより自分の知っている会社名の企業しか選考に応募しませんでしたが、足切りは0でした。
あとは、SIerやメーカー系は資格を保有していると人事系には好評なので、書類選考を確実に通すのであれば資格を取得することをおすすめします。
中堅クラスの企業も十分狙える
大手企業と言っても、すべてが大規模ではありません。
500名~5000名くらいの規模感で名前が有名な企業もあります。
個人的には、超大手系の本体でないと嫌な人は一度、中堅クラスの有名企業に転職することをおすすめします。
子会社持ちの会社で勤務した方が働き方が大手に近しいからです。
親会社がない環境で働く方が業務におけるストレスが少ないもの理由の一つです。
それでいて、中堅クラスの企業は必ず大手企業と直接取引があるケースが大半です。
取引をしている事で、他の大手企業の製品知識や協業をすることで、その会社に対する理解が深ります。
私の周りでは中堅クラスから大手企業への転職する人が多いです。
GoogleやIBMに行った人もいますね。
私の勤務している会社は単体で1万人もいない会社ですが、このように外資の超大手に転職している人もいます。
また、採用されてくる人も私のように元々派遣で働いていた人も結構います。
入り口に関しては、思っているより広く、そこからはマッチング次第だと思います。
人材の入り変わりが激しい大手もいける
こういった書き方をするとブラック企業のように見えますが、この手の会社は3年後などに他の大手に転職する人が多い企業です。
なぜそういった事が起きるかと言うと、会社は有名なので非常に大きなプロジェクトや、高いレベルの仕事をこなす必要があります。
基本的に大きなプロジェクトや求められるレベルが高い仕事は忙しいのが基本です。
コンサルティング会社などに多いですが、過渡期や繁忙期はめちゃくちゃ忙しいのです。
大きな会社で大きなプロジェクトに携わり、大きな仕事をこなすという事です。
つまり、やりがいや責任感が多くある半面、すごく稼働が高くなるような会社という事です。
3年間で確かなスキルと実績を作り安定した企業へ転職していく人が多いと言えます。
これは個人的に悪い事とは思えません。
その会社だからこそできる仕事なのであれば、入らないと出来ません。
そして、その3年で得た能力で稼ぎ続ける事が出来るので、無駄にはならないでしょう。
このような会社は、能力がある人はもちろんプロフェッショナルになるポテンシャルを見ています。
若い方が有利ですし、若くて専門性のある分野がある人は人材が流動的な大手企業で高いレベルの仕事をこなすことも将来のためになると思います。
高望みしてみる場合
日系大手の本体を狙う
これに関しては、新卒主義の日本社会ですが可能です。
ハードルが中堅や子会社系と数段違いますが、一定数転職している人はいます。
基本的に、転職を考えた時に大手本体を考えることがありますが、あまりに経験値が浅いと本体はまず無理です。
ある程度の実績とキャリアと専門性、そして自信がないと内定は貰えません。
設計構築業務など、上流系はすでに出来るエンジニアが山ほどいるので特別なアピールポイントにもならず、逆に上流経験がある前提の中途採用が大半です。
あとは英語が話せるかというのはポイントの一つです。
大手系は基本的にグローバルなビジネスモデルを持っています。
そして、IT業界の製品や技術は米国含めた外国企業からのものが多く、直接本体とやりとりをすることもあります。
また、海外プロジェクトの経験を求められる事もあります。
楽天さんを代表に、英語を使えることを条件にしている大手企業は多くあります。
また、求められていなくても出来た方が評価されます。
それこそ、技術スキルよりビジネスクラスの英語力の方が魅力的かもしれません。
外資系大手を狙う
日系大手企業よりは可能性があるのが外資系です。
外資系はどちらかと言えば、専門性を高く評価します。
ヘッドハンティングの文化もあるので、一緒に仕事をする機会が多く実務でアピールすれば声がかかってもおかしくないですね。
外資系の製品知識に特出している人は自分から声をかけていけば可能性があがります。
ヘッドハンティングについて調べてみると、技術情報を個人で検証したり作成したりしているだけで声がかかったりするようですね。
単純に技術者としてのレベルが高いという事も一つの条件ではありますが、外資系の製品を用いた特出した技術や奇抜な発想が目に付くと注目されるようです。
しかし、こういった事を書くとハードルが高そうですが、単純に成果主義の会社が多いため、大きな実績を引っ提げていれば参入可能な範囲だと思います。
基本的にIBMに入社したければ、IBM製品に特化した知識、Microsoftに入りたければMicrosoftに特化した知識が必須かなと思います。
または、何かの領域で最先端の知識や高い専門性がある方が高評価です。
将来的に外資大手に転職したい人は、その会社の製品をたくさん触る仕事をすることをお勧めしますし、今転職を考えている人で、専門性のある分野があてば自信を持つことが大事です。
転職を考えているなら転職エージェントを使おう
こういった転職事情については、エージェントサービスに登録してどんな会社に入りたいか相談してみることをおすすめします。
私が使用したことのあるサービスを含めてご紹介します。
個人的には、2つほど登録して求人を探してみるのをお勧めします。
全てのサービスで同じ求人があるわけでもなく、担当エージェントによって客観評価も違うので、自己分析も兼ねて気になったら登録してみてください。
最後に
転職で大手企業に入る事について書いてみました。
大手企業に知り合いのSEが多くいますが、やはり大手から大手へ転職する人は多いようです。
私の会社は中堅クラスですが、本文で書いたようにIBMなど超大手に転職していく人もいます。
フリーランスに戻ろうかと思いましたが、私もMSやGoogleクラスから声がかかるならフリーランスはしません(笑)
まぁ高みを目指して頑張っていきましょう!!