Intel(インテル) NUCについて書いていきたいと思います。
購入したきっかけは、自宅PCも購入してから3年以上経過してしまったので、バックアップ用のPCが欲しかったことと、技術の検証がしたかったので、メモリを多く積めるマシンを検討していたため、自由にメモリを装着できるNUCを選びました。
私は自宅でIntel NUCにサーバソフトウェアを入れて技術検証をしています。
その使用感などについてレビューを書いていきたいと思います。
今はVMware vSphereをインストールしてプライベートクラウドとして使用していますが、PCとして使用しても物凄く便利になると思います。
PC用で使用する場合は、基本的にデメリットはないと思います。
そう思ったメリットについていくつか書いていきたいと思います。
ちなみに私が使用しているのはBOXNUC6i5SYHという型名ですので、少し古いものになります。
今のところデメリットはない
省スペース
一番のメリットはやはり省スペースであることです。
小型デスクトップよりも全然省スペースです。
小型の書籍とサイズを比較するとこんな感じです。
横幅も小型本より横幅も奥行きも短いです。
厚みも12.7㎝なのでコンパクトです。
PC用のデスクを購入している人にとってかなり使いやすいサイズだと思います。
持ち運びも楽なので、引っ越しや部屋のレイアウト変更もしやすいです。
静音
システム関連のソフトウェアのインストールなど色々と作業をしていますが、今のところ音はほとんど聞いたことがありません。
ファンがないのかな、と思っていましたがきちんと付いているようです。
サーバ機器などでは作業中にファンが全開で音が出たり、パソコンでも起動中にはファンが回転して音が出る事があります。
私の場合、購入してから半年経過していますが、一切聞いた記憶がありません。
絶対静かですよ、とは言い切れませんが、私の使い方だと静音です。
ハイパーバイザのホストOSをインストールして使っているので、通常のパソコンよりは負荷のかかる使い方をしているはずです。
ホストOS+4台の仮想マシンが動いているので、普通にパソコンとして使う以上の性能を発揮しているはずです。
なので、高性能パソコンとして利用するのであれば非常に使いやすいと思います。
素人でもメモリの装着は簡単
パソコンのメモリの装着というと、パソコンに疎い人にとっては難しいイメージがあるかもしれません。
メモリに関しては、押し込むだけで装着できます。
きちんと説明書もあるので、読めば簡単だなと思うはずです。
パソコンに疎い人にとっての唯一のデメリットですが、本体を購入しただけでは使えません。
別途、以下を購入する必要があります。
- メモリ
- HDDかSSD
- ディスプレイ
- キーボード&マウス
- ディスプレイとの接続ケーブル
これらを購入して装着する必要があります。
NUC購入時に一緒に買ったものについてはこちらの記事を参考にしてください。
ちなみに、こちらの記事でメモリやSSDの装着をしている様子を書いています。
買ってすぐ使えないというのが、唯一のデメリットではありますが、装着自体は簡単です。
実のところ、私もメモリの装着は今回が初めてでした(笑)
IT業界にいるといっても、メモリ交換であったり増設は基本的に外部の業者へ依頼しているので、自分でやったことが無かったんですよね。
そんな私でも、説明書を見てすぐに出来ました。
SSDの装着に至っては、本当に指すだけなので、難しいとか簡単とかそういうレベルでもありません。
難しそうと思っている方はこれを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
格安でハイスペック(高性能)
ずばりコスト面のメリットを考えると、自分で各種パーツを装着する方がお得です。
私の購入した機器に関しては、合計で9万円くらいです。
普通のメーカーのデスクトップタイプでメモリ32GBを実現しようとすると、10万円以上は確実に必要です。
コアを増やしたいのであれば、NUCではないメーカーのものをお勧めします。
Mac Proなどは8コアモデルもありますが、40万円ほどします。
価格.comの売れ筋ランキングを見ても、5万円~10万円程度の値段が上位を占めていますが、どれもメモリは4GB~16GBです。
同じコストですが、メモリに関してはNUCの方が絶対に格安で大きいサイズを装着できます。
実際に、ディスプレイなど持っていない人は、それらの費用が掛かりますが安いものもたくさんあります。
27インチでも2万円以下で購入できるので、ゼロから全て揃えると11万程度が諸費用でしょう。
メモリ32GBモデルで比較すると以下になります。
NUC (BOXNUC6i5SYH) | HP (OMEN by HP 880-000jp) | 富士通 (FMV ESPRIMO) | iiyama (SENSE-R027-i7K-HN-CMG ) |
|
---|---|---|---|---|
コア数 | 2 | 4 | 4 | 4 |
メモリ(GB) | 32 | 32 | 32 | 32 |
ストレージ | SSD:512GB | SSD:512GB | SSD:256GB | HHD:1TB |
費用(円) | 92,697 | 264,060 | 249,057 | 132,818 |
外資メーカーのHP、国内メーカーの富士通、そして最安値のiiyamaのモデルを参考として比較してみました。
結論としては、SSDで購入する場合は、ディスプレイ費用込でもNUCを購入した方が安いです。
HPと富士通製に関しては、高く見えてしまいますが、Microsoft OfficeとWindows込みの価格なので、実際はマイナス3万円程度です。
iiyamaのモデルはOS費用を差し引くと負けてしまいますが、HDDですので書き込み速度はSSDを利用したNUCの方が上です。
NUCのコスト面のアピールばかりしてはいますが、メーカーのPCもサポートがしっかりしていたり、キッティングの必要がないので、こだわりがない人はNUCじゃなくても良いのかなと思っています。
実質通常のデスクトップPCとさほど変わらない
小型だと通常のデスクトップPCより利便性が下がる部分もあると思いきや、特に感じていないのが実際の感想です。
USBポートも前面に2つ、背面に2つあります。
LANケーブルを指す口は一つですが、パソコンとして利用するのであれば1つで良いですし、増設したいのであればハブを使って工夫すれば実現できます。
電気代に関しても、今はメインのデスクトップPCとNUC2台同時に使用したりしていますが、変化はあまり感じていません。
小型によるデメリットは個人的に無いのです。
あくまで個人的にです。
私と違う使い方をする人にとっては不便な事もあるかもしれません。
あくまで私の経験です。
USBポートも4つあるので他の危機の充電やUSBハブなども使っています。
無線端子を接続すれば無線キーボードなども使えますし、ノートPCのように運びやすいデスクトップパソコンと言う感覚です。
NUCの種類
今回紹介したモデル
今回紹介したモデルはこれです。
私が購入した当時は、5万円以下だったので少し値段が上がっているようです。
2015年のモデルなので少し古いですが、一番よく目にするモデルでもあります。
最新モデル
2017年11月時点で最新のモデルです。
まだあまり購入レビューがありません。
基本的なスペックは同等のようです。
海外の型のレビューを読むと、同じように32GBのメモリーを装着している人が多いですね。
見た目が真っ黒ですので、今回紹介している機種とはデザインが異なります。
コアについてはi3系のようなので、コアが変わっています。
パソコンとして利用するのであれば、コアの違いで何かデメリットがあるということでもないので大丈夫です。
色については私はシルバーが好きですね(笑)
最新の一つ前のモデル
2017年5月のモデルになります。
私ももう一台買おうと思っているので、こちらの機種を購入検討中です。
カラーバリエーションが無いのが残念ですが、スペック的にはBOXNUC6i5SYHのモデルの上位継承版ですね。
小さな違いですが、電源ボタンが前面に移動しています。
最後に
NUCについて購入を検討している方、新しくパソコンを購入しようとしている方の参考になればと思います。
各種機器の装着は簡単ですが、やはりハードルを感じる方は普通のメーカーの全てセットになったものを購入することをお勧めします。
個人的にはすごく便利に使わせてもらっているので、この利便性が伝わればと思い紹介させてもらいました。
もう1台買ったら比較してみようかなと思います。
タブレットなども持っているので、家庭用のパソコン関連記事についてはまた書いていきたいと思います。