サイバー攻撃と聞くと多くの人は会社やサービスが攻撃されるイメージがあると思います。
確かに、企業が情報漏洩などで社会的な地位にダメージを受けることも多くあります。
攻撃者も、大企業の重要情報を奪うことを目的にしているケースもあります。
しかしながら一般人がサイバー攻撃の対象になる場合もあります。
企業の情報漏洩問題は対岸の火事とも言えない時代になってきました。
また、サイバー攻撃にも種類があります。
必ずしも情報の搾取が目的とはいません。
つまり、個人利用のパソコンであってもセキュリティを意識しないといけません。
IT技術の発達でサイバー攻撃も多岐に渡ります。
時代背景とともに攻撃者の意図も変わってきています。
今回は個人PCであってもサイバー攻撃を受ける理由を紹介していきます。
企業だけではなく個人も狙われる
セキュリティが甘い
個人のパソコンは会社のパソコンと違ってセキュリティが甘いことが多いです。
必要以上にお金をかけたくない人は、例えばWindows7のまま使い続けている人もいるでしょう。
ひどい人だといまだにWindows XPなども使っています。
これだけセキュリティ的に甘いのであれば簡単に攻撃できてしまうのです。
冒頭で記載した通り、IT技術の発達で攻撃方法も増えています。
「自分なら大丈夫」と思っていると簡単に入り込まれたり、セキュリティが甘いがゆえに攻撃されていること自体に気づけない場合もあるでしょう。
今の時代ではセキュリティ意識の甘さにつけ込まれているケースが増えています。
個人利用といっても最低限はセキュリティが必要です。
自分で判断できない場合は家電量販店などでも良いので相談すると良いでしょう。
個人PCに会社情報がある
次に、個人のパソコンといえと会社の情報が少なからずある場合もあります。
会社によってはBYOD利用を許可していて、そこからのアクセス情報を盗まれるケースもあります。
攻撃者は常に奪える情報を全て奪おうとしています。
個人パソコンから何らかの会社情報を抜き取り悪用することも十分ありえます。
間違っても会社のメールアドレスやアカウントを情報を個人パソコンには保存してはいけないと断言出来ます。
いくら会社の業務環境でセキュリティが万全でも、一個人のパソコン一つが原因で大惨事となる可能性もあります。
個人のパソコンに重要情報がないとは言い切れずその情報を盗まれてしまえば会社のやっていることが無意味になってしまうこともあるのです。
いくら個人利用といってもやはり常識的なセキュリティの意識は必要です。
もし心当たりがある人はすぐにでも対策するべきと言えます。
仮想通貨マイニングに利用される
近年増えているのが仮想通貨のマイニングに悪用されるケースです。
簡単に説明すると、コンピュータを使って「マイニング」という行為を行うことでビットコインの運営に貢献した人間に報酬が支払われるという仕組みがあります。
当然、たくさんのコピュータがある方がたくさんのリソースを使うことができるので報酬をもらえる機会が増えます。
その結果、企業や個人を問わず仮想通貨をマイニングするウィルス(マルウェア)が広まっています。
これに感染するとどうなるかというと、自分のパソコンなどのコンピュータの負荷が高くなっていきます。
負荷が高くなるのは当然、マイニングが勝手に行われてしまうからです。
攻撃者は他人のコンピュータにマルウェアを仕込むことで仮想通貨のマイニングをするのです。
悪用されてしまうとテロリストのような集団にビットコインが支払われてしまい間接的に資金を献上してしまうのです。
感染しないことが一番ではありますが、すぐにでも感染に気づいてマイニングを止める必要があります。
攻撃者は誰もコンピュータでも良いので企業だから、個人だから、というのは一切意識していません。
まとめ
個人パソコンでもサイバー攻撃を受ける理由を紹介してきました。
やはりセキュリティ意識の甘さにつけ込まれてしまうケースが増えています。
個人だけで留めておける被害であれば良いのですが、記載した通り会社の情報などが抜かれてしまうと個人の問題を超えてしまいます。
今まで危機管理をしていなかった人も多いと思いますが、今一度意識を変えてみた方が良いでしょう。