これからシステムエンジニアになる人や、なろうと思っている人は自宅でも勉強したいと思うと思います。
システムエンジニアとして仕事をしたり勉強するにはパソコンは必須です。
ノートPCを選ぶかデスクトップPCかでも利便性が変わってきます。
タブレット型のデバイスでも勉強できないことはないですがパソコンの方が圧倒的にお勧めです。
まず、現在のIT業界ではタブレットPCでの開発業務や作業をする人はほとんどいないと言っていいでしょう。
SSDやHDDなどストレージの容量も少なく、メモリ量も拡張性が低いと言えます。
また、画面サイズを大きくしたりディスプレイと一緒に使うようになると、それこそタブレットのメリットであるモバイルの利便性が落ちてしまいます。
移動が多い人はノートPCの方が良く拡張性を持たせたいならデスクトップPCを使った方が勉強はしやすいと言えます。
パソコンのスペックや選定は勉強や作業の快適さに直結します。
パソコンも決して安い買い物ではないので、せっかくなら後悔しない製品を買った方がいいでしょう。
そこで今回は新人エンジニアが目的に応じて購入するPCについて紹介したいと思います。
どのパソコンを買うべきか悩んでいる人の参考になればと思います。
勉強する環境も快適な方が良いので自分の目的に見合ったものを買いましょう。
ノートパソコンが向いている人
持ち運びしたい人
ノートパソコンは持ち運びに便利なパソコンです。
折り畳めばカバンに入りますし、会議の際にも持って行けます。
プライベートで持ち運んで使う人も会社でBYODが許可されている人もノートの方が都合がいいことが多いと思います。
最近のノートパソコンはメモリ16GBモデルもあるのでスペックは十分です。
開発系の人や、インフラ系で仮想マシンを作成する場合はメモリがたくさん必要です。
私用でも業務でも利用するなら当然スペックは高い方がいいです。
ノートPCのデメリットは後からスペックを増強できないことです。
ノートパソコンでがっつり勉強する予定の人は迷わずメモリ16GBで購入しましょう。
ネットを見るだけなら8GBでも問題ありません。
しかし、システム関係の勉強をする人はメモリは多く積んでおいた方がいいでしょう。
デスクトップと迷っている人
デスクトップパソコンとノートパソコンで迷っている人は、まずはノートパソコンを買うことをお勧めします。
先ほど書いた通り、デスクトップパソコンの方がスペックの増強ができたり拡張性が高いです。
最初から拡張しすぎると必要以上のスペックとなりお金も使ってしまうでしょう。
システムエンジニアは開発でも作業でもノートパソコンを使うことが多いです。
ノートでは満足できない人はデスクトップでいいと思います。
最初からデスクトップが欲しい人はデスクトップでいいですが、迷っているならノートから入った方がパソコンの基礎も分かりやすいです。
Macが欲しい人
ノートパソコンで代表的なのがMacです。
システムエンジニアに限らず欲しいと思っている人も多いでしょう。
ただし、先に注意点があります。
システムエンジニアであってもMac OSを利用するよりはWindowsを利用する方が圧倒的に多いです。
もちろん、iOSやMac OS向けのアプリ開発もあり、そうのような業務では当然Macを使います。
しかし、多くのエンジニアはWindows系のパソコンを利用することの方が多いです。
Macは使えるけれど、Windowsが使えないというエンジニアは残念ですが評価されることはありません。
しかし自宅での私用パソコンと勉強用を兼ねるならMacでも十分です。
MacのデスクトップもよほどApple製品が好きであったり業務の体系が違う人向けです。
軽さにも定評がありディスプレイも綺麗なMacは最初はノートが使いやすいと言えます。
デスクトップが向いている人
本気で勉強に取り組みたい人
デスクトップパソコンはメモリの増強からSSDの増強、コアの付け替えなどパソコンの扱いになれれば自分に合わせてカスタマイズ出来ます。
購入する本体によってはかなり高スペックを実現できます。
つまり、ノートPCよりも高いレベルで自己研鑽が可能です。
システムとパソコンは一緒で性能が高い方が負荷に耐えられるのでできることが増えていきます。
簡単な話、メモリ32GBのパソコンであればメモリ4GBのサーバを4台立ててもまだメモリは半分も残っています。
逆に仮想サーバのスペックをメモリ8GBで2台にすることが出来ます。
業務レベルの勉強や自己研鑽をするなら、ある程度私用よりもオーバースペックにする必要があります。
もし本気でIT技術の勉強や検証がしたいならデスクトップをお勧めします。
ここは何がしたいかよりも気持ちの問題かなと思います。
本気で取り組みたい人は高いスペックで購入できるデスクトップが向いています。
Intel NUCであれば、メモリとSSDは別途購入ですが、メモリ最大32GBまで増強できます。
自分で組み立てる必要がありますが、そこまで難しくはありません。
現在のデバイスで最も安く最高スペックにしたい人はNUCをお勧めします。
自宅にプライベートクラウドを構築!インテルNUCとVMwareを使ってOracle Flex Clusterを検証したい②
こちらの記事で実際にNUCをキッティングしているので参考まで。
キーボードやディスプレイをカスタマイズしたい
パソコンはキーボードの配列や厚さなどによって、人の好き嫌いが大きく分かれます。
特に配列はブラインドタッチの効率にも直結するので好きなものを使いたい人は多いです。
ノートパソコンの場合は、キーボードは原則的には変えることが出来ません。
出来てもBIOSを触ったり、外付けにして使いにくいようなことをしないと行けません。
しかし、デスクトップであれば好きなキーボートを使うことが出来ます。
これが理由でデスクトップを使い続ける人も多いです。
また、ディスプレイの大きさも人によって好き嫌いが異なります。
映り方もありますし、複数のディスプレイを好む人もいます。
デスクトップパソコンはスペックから周辺機器までカスタマイズしやすいです。
ノートパソコンは購入した製品に全て依存しますが、デスクトップは本体があればあとは好きなものを接続して使用することが出来ます。
自分の好みの環境を作りたい人はデスクトップが向いています。
テンキーがあると楽な人
テンキーとは、キーボードの右側にある数字のキーボードになります。
数字や演算のためのキーエリアと言っていいです。
数字を打ち込むさいに、テンキーがあった方が便利な人とそうでない人がいると思います。
数字を打ち込むことが多い人はデスクトップの方が使いやすいかもしれません。
経理な人などはテンキーが必須くらいの人もいます。
テンキーのあるなしで効率がかなり変わってしまうのです。
ここは、システムエンジニアにはあまり関係はない領域かもしれません。
Mac OSとWindowsどちらを選ぶか
初心者ならまずWindows
新米エンジニアでもMacを使うのは悪くないですが個人的にはまずはWindowsを覚えるべきだと思います。
日本の企業の多くがWindowsユーザであり、サーバOSでもWindows Serverを使っている会社も多いです。
Mac OSに詳しくなって活きるのはもっと違うレベルや業務に携わってからだと思います。
WindowsとMacでは開発環境の整備の仕方も違っていたり操作性も異なり一緒ではありません。
片方で使えるようになったからと言って、両方使えるようにはなりません。
それぞれの知識があり、またMacの配列は特殊です。
市販のキーボードなどとも異なっていることが多いです。
iOSのアプリ開発やMacOSでのWindows向け開発要件がないならまずはWindowsを使った方が無難です。
どうしてもMacが欲しいなら頑張って両方覚えて言ってもいいでしょう。
仕事と並行して自己研鑽していくならWindowsの方が楽で同じことがしやすいでしょう。
クラウド型ならどちらでもいい
勉強する環境がクラウド型ならどちらのOSでも問題ありません。
クラウドとは、インターネットに繋がれば作業したり利用できるものです。
開発環境や勉強の環境がインターネット上にあるなら手元のデバイスは何でもいいと言えます。
手元で開発したり構築するような使い方の人でなければデバイスは何でもいいです。
それこそスペックの低いパソコンでも問題ありません。
クラウド上の性能に依存するので自分のパソコンはWebが表示できるだけで利用が可能です。
近年はエンジニアのための学習サービスも増えているので、手元で作業しなくても問題はないと思います。
持ち運びどこからでも勉強したいならMacが良いと言えるでしょう。
手元で作業するなら最初は絶対的にWindowsがお勧めすが、クラウドを使うなら何のPCでも問題ありません。
タブレット型だけは、キーボードの持ち運びもあり個人的はIT技術の勉強用途ではお勧めできません。
最後に
新人エンジニアが勉強用に購入するパソコンについて紹介しました。
ノートパソコンも持ち運べて便利ですし、デスクトップはカスタマイズしやすいのでどちらも魅力的です。
1番良いのは両方持つことですが、パソコン自体にあまり詳しくない人はノートパソコンが無難です。
少なくとも持ち運べるというのは便利なので、使う機会も増えるでしょう。
あとはMacに憧れていて、Windowsとの違いを考えずに買うのはあまりお勧めしません。
Macも便利ですが自己研鑽するときに、初心者にとって使いやすいのはWindowsだと思いますよ。