IT技術の知識や経験が無い未経験がエンジニアになるときに困る事と対策

新卒や中途未経験でシステムエンジニアになろうと思っている人もいるでしょう。

意外にも、IT業界に入ってみると飲食業や接客業から転職してきている人もいます。

そして、転職が上手く行けば仕事内容によっては1年ほどで自立したエンジニアに育つ人もいたりします。

しかし、未経験だと就職や転職に対して二の足を踏むことも多いと思います。

知らない世界と言うのは時にワクワクさせて貰えますが同時に不安を感じることも多いです。

特に横文字が多く専門知識が必要なシステムエンジニアは敬遠しがちかもしれません。

ですが、知識さえつけば「手に職」を持つと言ってもいいくらい良い仕事だと思います。

技術力は個人の能力でありITは今後も進化していくので身に着けたスキルは必ず活きる世界です。

ロボットやAIが仕事をする世界になっても、そのロボットやAIを操るのは技術者です。

ITのない世界にならない限りエンジニアがいなくなることはありません。

昔ほどブラックではなくなってきている会社も多く、安定して働ける会社も増えています。

そこで今回は未経験でIT業界に入って困る事とその対策をご紹介していきます。

入社前では想像していなかった困難も多くあると思います。

慣れていければ楽しく仕事が出来るようになるかもしれません。

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未経験の人がIT業界に入って困る事

会話について行けない

IT業界では常に専門用語が飛び交っています。

他にもロードバランサをLBと読んだり書いたりするなど、略語も多く存在します。

開発系やデータベース、クラウドでは「インスタンス」という言葉を使いますが、使い方が異なることもあり、分野によって言葉の性質も変わることが多いです。

専門用語に慣れるのには実務で慣れていき勉強など自己研鑽も必要です。

高度な設計や複雑なシステムを扱うほど、専門用語も増えていき思想の理解も難しくなっていきます。

また、技術に応じて設計や設定を選定していくので明確な基準も人によって異なります。

専門用語が分からなければ会話の内容が分からないのと同義です。

精神的に苦痛を感じることもあるくらい専門用語の理解は大変です。

しかし、これは半年くらいの話で合って、徐々に慣れていけば自然と自分も使えるようになります。

いきなり難しい技術を覚えようとせず身近な言葉で疑問があれば調べて覚えていきましょう。

作業が怖い

インフラ系も開発系も仕事の性質は異なりますが、知識が乏しい領域での作業は怖さを感じます。

ネットワークであれば、設定変更でネットワークが止まらないか、サーバであればLinuxは画面自体が怖いかもしれません。

開発系もコーディング自体は怖さがないかもしれませんがリリースなどは緊張してしまうと思います。

技術的な作業は経験のある人もたまに怖さを感じるので未経験の人はより一層怖さを感じると思います。

根本原因は知識と経験不足による「自信の無さ」と「未知の作業」であるからです。

ITの専門技術は日常生活には必要ないので、非日常に感じるかもしれません。

これも慣れていけば当たり前のように出来るようになるので経験値を増やすしかありません。

ただ作業に怖さを感じすぎると逆にミスの原因になってしまうので他人を頼って確認してもらうことを忘れなければ良いでしょう。

恐怖心があるのは、実は悪いことではないのです。

恐怖心や疑心がなく、とんでもない作業を突然やってしまう人よりは少し臆病な方が向いていると言えます。

マニュアルが英語

IT業界の主要技術は海外企業のものが多いです。

日本法人を持つ会社も当然多いですが、日本語訳のない技術情報は原文を読むしかありません。

専門用語をさらに英語で読まないといけないケースも度々あります。

IT業界では翻訳の仕事もあるくらい英語の技術情報が多いです。

大手SIerなどは海外の最新製品を提供したりするので、日本語のマニュアルを作っていることもあります。

特にトラブル対応などが発生して、日本事例が無い場合は海外の事例を参考にする必要があります。

問い合わせる側なら良いですが、サポート系の業務だと問い合わせを受ける必要があります。

英語のマニュアルや情報は正確に情報が読み取れずに自信をもって回答したり判断できないことも多いです。

これは新米エンジニアだけではなく玄人でもたまにあることです。

未経験の場合は、英語に加えて専門知識も覚えないと大変です。

中途は教育が無い場合もある

中途未経験の場合に、ITの教育がある会社とない会社があります。

予算がある会社は1か月~2か月の研修があり、当然技術の研修を実施します。

もし転職するのであれば、研修のある会社を選ぶ方がより安心です。

研修があるのとないのでは現場に出ていくときの安心感が違ったりします。

精神面についても非常に重要な問題です。

不安しかないまま現場にいくよりも、多少の自信や安心感があった方がストレスは少ないです。

自信も持てずに不安ばかりでは、システムエンジニアになってもすぐに辞めてしまうかもしれません。

採用後すぐに現場に配属させられるて退職する人も多く出来れば研修があった方が良いでしょう。

未経験でいきなり技術の現場では、環境自体が理不尽に感じてストレスになりやすいです。

技術知識も大切ですが、精神的な安定も蔑ろには出来ません。

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未経験の人がIT業界で困らないための対策

自己研鑽しておく

まずIT業界に入る前に技術の勉強をしておくのは良いことです。

しかし、未経験では何を勉強すればよいか分からないかもしれません。

書籍などの活字よりも、手を動かした方が実感が湧くかもしれません。

ProgateやPing-tなど無料で勉強できるWebサービスを利用することをお勧めします。

有料アカウントであっても、そこまで高い金額ではないので、慣れてきたら有料にしても良いでしょう。

特にProgateは丁寧に基礎から、手を動かして覚えることが出来ます。

開発系のエンジニアでなければPing-Tなどでクイズ形式で覚えるのも良いでしょう。

IT業界といっても詳細な分野が数多く存在するので、全領域をカバーできる書籍などはありません。

個人の業務ややりたい技術に合わせて学習することが最も成長に繋がります。

専門知識を身に着けてモチベーションが上がっていけばきっと技術者としての仕事が楽しくなるでしょう。

資格取得を目指す

これも自己研鑽の一つですが、目標を決めることで身に着けるべき知識を定めることが出来ます。

ITパスポートや基本情報技術者など国家試験でも良いですし、LPICやOracle Masterなどベンダー資格でも良いでしょう。

難易度で言えば、基礎レベルのベンダー資格の方が簡単かもしれません。

また、より実務スキルに近しいのもベンダー資格の方ですが受験料は圧倒的に高いです。

ITパスポートなどは実作業と言うよりはITの知識に関する試験です。

IT業界やIT自体の知識は身につくので悪い資格試験ではありません。

ベンダー試験とは、IT技術や製品を提供している会社の試験になるため専門の知識を求められます。

当然、ベンダー試験の方が実務を想定した試験内容もありスキルに直結しやすいです。

資格だけあっても無意味と考える人もいますが、あって損をするものではありません。

知識を養うのに、目標として資格試験にするのは迷わなくて済むのでお勧めです。

分からないものは分からないと割り切る

メンタル的な対処法ですが、未経験での作業などは当然難しく感じます。

しかし、分からないままやろうとしてもミスの原因にもなります。

ある意味開き直って何でも聞いてみる姿勢で良いと思います。

分からないことを分からないまま作業してしまうよりも聞いてしまった方が安全です。

変に知っているフリをしたり、理解したふりをするのは自分を危険に晒します。

誰しも、最初は何も分からない状態で仕事を始めているはずです。

変にプライドを持ったりやせ我慢をする必要はありません。

分からないなら覚えるまで聞いたり努力すればいいのです。

無理に専門用語に付き合わず自分なりに考えて覚えていければ大丈夫です。

あまり「難しくて辛い」と気負わずに、割り切ってしまいましょう。

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最後に

未経験でIT業界に挑戦したときに困る事と対策について紹介しました。

ITのスキルは一度見につけば長く役に立ってくれる知識です。

世の中の大半がITなしには活動できません。

エンジニアとして活躍することが出来れば当然、収入も上がりやすいです。

30代の未経験でも転職できるほど人材不足な会社もあるので、未経験でも挑戦して貰えればと思います。

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