職場の人間関係とは非常に難しいものです。
多くの職員と接点があればあるほど、様々な性格や人格の人とコミュニケーションを取らなければいけません。
何も悪い事をしていないのに一方的に悪意を向けてくる人や、他人に気を使えない人など他人を不快にさせる人や仕事のモチベーションを下げるような行動を取る人は一定数存在します。
また、職場の雰囲気や文化からそういった社員を生み出してしまっている会社もあります。
そんな環境で、退職を考えている人も多いと思います。
私自身、転職の際は環境や人間関係が嫌で退職したかった気持ちもあります。
そんな経験から、個人的な価値観ではありますが人間関係が原因で退職する事に関して書いていきたいと思います。
退職する事は逃げではない
一緒に働く人は選べない
基本的に、働く会社や職場は選べても一緒に働く人は選べません。
はっきり言って運でしかありません。
特に、暴言を吐いたり気を使えない自己中心的な人と一緒に仕事をすることになると相当なストレスが溜まります。
つまり、この会社に入りたい!と思って入ったのに、たった一人の嫌な人のせいで貴重な社会人生活が台無しになる事もあります。
この場合はたいていの人は一定期間は我慢すると思います。
しかし、我慢にも限界があります。
そもそも、我慢すること自体が健全ではありません。
職場の人間関係などと言う、仕事には直接無関係な事でストレスを抱えて仕事に影響が出るなんてことがあれば本末転倒です。
これで社員が辞めるのは逃げではなく会社が悪いです。
性格であったり、言葉遣いであったり、人格であったり、こういった人間的な部分に関しては会社が野放しにしているのが原因です。
放置すればするほど、自分に権力があると思い込んで増長します。
すると、人間関係に困って退職する人が増えるわけです。
特に若い人は辞めやすいです。
一緒に働く人は選べないので、人間関係が嫌で退職する事自体は、本人に原因がある場合を除いて仕方ないとしか言えません。
性格の悪い人ほど辞めない
基本的に性格の悪い人ほど、会社を辞めません。
逆に性格の良い人が会社を辞めると思います。
喧嘩や揉め事など、人間関係が悪化した場合でも性格の悪い人ほど辞めません。
理由はそのまま、性格が悪いからです。
自分が悪くなくて正しいと思っているからです。
自分に非がないと思っている時点で、辞めるつもりなんてないです。
なので、この人はダメだと思ったら退職しても良いです。
退職の一択だけでなく異動などでも良いでしょう。
一緒に働く人は選べないと書いた事と、性格の悪い人ほど辞めないという点から、対象の人が退職なり異動するのは待つのは無駄なのです。
退職予定など、既に辞めたりする予定があれば我慢すれば良いですが、異動する可能性がある、など不確定な状態であれば、極めて可能性が低いと思います。
職場で性格が悪い人と言うのは、基本的に自意識過剰であったり、長く在籍している社員で会ったります。
先ほど述べた通り、会社が放置したせいで増長しています。
こういった劣悪な人間がいる事に関しては、退職も仕方なしだと思いますし、退職前に理由を述べれば会社のためにもなりますね。
普通の感覚があれば人間関係には困らない
そもそも、人間関係に問題が出ること自体がおかしいのです。
普通に思いやりや尊敬、謙遜と言った感覚持っていて、きちんと行動をしていれば普通に良い人間関係が自然に築けるはずです。
なぜかそれが出来ない人がいるんです。
人間が不完全である証ですね。
それ自体は仕方がない事でもありますし、組織と言う人の集合体の中で行動するには、様々な性格の人と協調してやっていかなければいけません。
ですが、人間関係が悪くなってしまう事があります。
普通の感覚がない人と仕事をしても嫌な気持ちにしかなりません。
先ほど述べたように普通の感覚を持ち合わせていれば本来は嫌な思いなどしません。
誰かが心を犠牲にする時点でおかしい職場です。
仕事のミスや指摘に関しては、言われて然るべき内容であれば当然です。
しかし、理不尽な内容や一方的な価値観の押しつけ、感情的な言葉や暴言は、そういった言葉を吐く人間や行動する人間に問題があります。
程度の問題ですが、このような悩みについて退職を検討するほど深刻化しているのは絶対におかしい職場です。
多少の性格の不一致などは仕方ないですが、この人と仕事するのが苦痛だと思うのは相当なものです。
大抵は我慢できる範囲ですから。
退職して自分に見合った環境に行くのは当然で、世の中普通の感覚を持ち合わせている人も多いので、いかにおかしな人間と仕事をしていたのかを後から実感するかもしれませんね。
辞める会社には言っても良いと思う
個人的にですが、転職理由で人間関係の話はしない方が良いと思いますが、辞める会社には言っていいと思います。
むしろ、言った方が会社のためになります。
先ほどから述べているように、人間的な部分に関して問題があるのは会社が放置しているのが原因です。
明らかに、職場の人間関係を悪化させるような言動や行動を取る社員は指導されて然るべき存在です。
そのような社員のせいで有望な若手社員が退職してしまったり、雰囲気が悪くなり作業効率に影響が出るのは会社にとって損害であり、生産性の低下につながります。
放置される理由は、会社が黙認しているが気づいていないかです。
会社に感謝している気持ちが少しでもあれば言って良いと思いますし、会社自体が嫌いであれば言っても言わなくても良いでしょう。
私は派遣時代ではありますが、他の社員の言動が不愉快すぎて申告したことがあります。
どうせ派遣なので、契約更新しなければ出ていけると思っていたので、退職と同じような感覚ですね。
転職理由にはしない事
パワハラ・モラハラは明かしてもいい
パワハラやモラハラが原因であれば、転職理由で言ってしまっても良いと思います。
今はほとんどの企業でこういったもんだい行動にたいするヘルプラインがあると思いますが、正直裏でこっそり告げて在籍し続けるのが嫌な人もいます。
それ以前、そういったハラスメントを受けた時点で辞める気持ちは誰でも察します。
ヘルプラインに通報しようがしまいが、嫌な経験をした事実は変わらないので、辞めること自体は当然ですし仕方ありません。
出来るのであれば、パワハラ・モラハラ自体を転職理由にはしない方が良いのは間違いないです。
ですが、他に退職理由が無ければ言ってしまってもネガティブにはなりません。
誰だって嫌ですからね、パワハラもモラハラも。
精神的なダメージが残っている場合は、少し時間を置いて冷静になってから転職理由を考えて活動するのが良いでしょう。
人間関係が悪いから辞めたはNG
ストレートに人間関係が悪化したから退職しました、は基本的にNGです。
理由としては以下の二つです。
- 周囲ではなく本人に原因があると疑われる
- 耐ストレス性が低く辞めやすい人と思われる
当然の理由だと思います。
実態として、周囲に原因があったとしても、採用担当者はその現場を目にしているわけではないので、いくら言葉で語っても伝わらない事が多いです。
そもそも、採用担当者というのは採用して良い人材かどうかを判断します。
最初に疑問を与えてしまうのは、採用に関して不利になるのと同義です。
疑念が拭いきれない人と、疑念がない人であれば後者を採用するのが当然ですよね。
また、様々な性格の人間がいるのは当然で、多少の我慢は社会人としては必要な能力であります。
ストレスに弱いと思われるとどんな会社も躊躇します。
本人が何をストレスに感じるか分からない以上、また何か嫌なことがあったら辞めてしまうのではないか、と思われると採用に関しては不利になります。
逆に強靭なメンタルの人はものすごく評価されます。
人間関係と言うのは、ストレスになりやすい要素ではありますが、ストレスを感じやすいがゆえに、耐えられなかったという理由を述べるのは避けた方が良いです。
人間関係が原因であってもステップアップに
転職というのはステップアップやキャリアアップのチャンスです。
それが1年以内の退職だろうが、キャリアチェンジして新しい分野にチャレンジしたりする事は悪い事ではありません。
冒頭で書いている通り、逃げる事ではありません。
私の経験則でしかないですが、人間関係が嫌で退職して、ある意味普通の働き方を取り戻したことでたくさんのキャリアアップが出来ました。
あれだけ憎かった人たちには、今では感謝していますよ(笑)
あの人たちの性格が悪かったおかげで、今では当時より上流の仕事も出来ていますし、所属している会社も当時の会社の何十倍も規模の大きな会社です。
人間関係がきっかけで辞めたのに自分にとっては良い事しかなかったです。
一緒に働く人は選べないので、自分から出ていった結果ですが、結果オーライです。
当時は、私も逃げている感覚がありました。
でも今は辞めることに対して逃げるという感覚はありません。
人間関係にストレスがある環境より無い環境の方が良いに決まっています。
普通の感覚の人と仕事が出来れば悪くはなりません。
ですので、人間関係の悪化で退職するというのは、あくまで一つの理由でしかないと思います。
他にも給料が下がったから辞める場合であっても、それは一つの理由でしかなく、逃げるという事ではなく仕方のない事であり、ステップアップの機会だと思います。
もし人間関係から退職を検討している場合は、こちらの記事で無料年収診断について書いていますので参考にしてもらえればと思います。
退職するにも転職すにも、万全の体制が良いと思います。
最後に
人間関係で退職することについて書いてみました。
人間関係って本当に不思議ですよね。
優しい人ほど損する気がします。
最後に書いた通り、人間関係が理由での退職はあくまで理由の一つであり、それ自体が逃げる事ではないですし、逆にストレスのある環境に無理やり自分を置き続ける事が正しい選択ではありません。
仕事というのは、100%のパフォーマンスを出せてこそ会社のためになります。
そして、自分自身も100%の力を出せた方が楽しく、より良い社会人生活が送れるでしょう。
一緒に働く人が選べないのは残念ですが、無理に耐える必要はないと思うのが私の個人的な意見です。