いくら先輩であっても振る舞いが悪いと尊敬されることはありません。
むしろ、先輩であるから優位であると思って後輩に接している人は意識を変えないといけません。
基本的に尊敬されたり人望がある人はその「振る舞い」が正しいからです。
システムエンジニアとして尊敬する先輩や上司がいるのは良いことです。
目標に出来る人がいるのは努力するための材料になります。
目標の人の技術力が高ければ尚、追いかける側の人のスキルも伸びていきます。
他人の目標になれる人という人格面と技術面両方に魅力があります。
その反面、振る舞いが良くない尊敬されない先輩エンジニアもいます。
後輩から距離感を感じたり、避けられている人は自分の行動や考え方を見直すべきでしょう。
基本的には当たり前の行動が出来ていれば嫌悪されることはありません。
嫌悪されるような振る舞いは後輩だけではなく職場自体を悪くする最悪な行動とも言えるでしょう。
そこで今回は尊敬されない先輩エンジニアの特徴を紹介していきます。
自分が将来先輩として後輩と接するときは尊敬された方が良いでしょう。
悪い見本を見て尊敬されない悲しい存在にならないようにしていきましょう。
尊敬されない先輩エンジニアの特徴
口ばかり挟みで支援はしない
先輩の役割としては後輩の支援やサポートがあります。
技術的に未熟な部分や難解な要件は経験値のある先輩も一緒に考えてあげる方が良いのは当然です。
場合によっては、後輩に荷が重い作業などは一緒にやってあげるべきです。
しかし口では色々と言うものの手伝ったりはしない先輩エンジニアもいます。
困りごとの相談に乗ってくれるならまだ良いですが、後輩の仕事やシステムの話に口を出すことしかしない人もいます。
「こうした方がいい」「ああした方がいい」と自分は何もしないのに意見ばかりするのは良いことではありません。
口を出すのであれば、出した内容に関しては責任ももって支援するべきです。
口を挟むことで単純に後輩の仕事が増えてしまうだけであれば言わない方がマシだと言えます。
後輩のことが気になってしまい、あれこれ言いたいのは分かりますが支援やサポートをする気がないなら任せてきましょう。
相談していないことに、自己満足で口を挟むと「余計な世話」でしかなくなってしまいます。
手順書を作らないのに手順がないと出来ない
システムエンジニアとして、手順書やマニュアルを作ることを絶対に怠ってはいけません。
マニュアル作業しか出来なくなることが良くないと言いますが、技術的な作業を無知の状態で実施する方がよっぽど危険です。
知識のある人だけがいればよいですが、新卒社員や未経験者がゼロである保証はありません。
手順書を作らずに作業をしている先輩社員は尊敬していけません。
SIerで働いていれば分かりますが、顧客への納品物に「マニュアル」も含まれることが多いです。
設計書などドキュメントと合わせてユーザがシステムを操作するための手順書を作成するのは一般的です。
つまり、手順書を作らないのは常識的であるとは言い難いです。
また、自分で手順書は作らないのに依頼された作業は手順書がないと出来ないエンジニアはダメSEです。
自分では作らないのに、相手には要求するというのは矛盾していて自己中心的です。
自分の知っていることはマニュアルを作らないのに、分からない時だけ相手に手順を要求します。
手順書はあって悪いことはないのできちんと作ることを心がけましょう。
丸投げや口頭指示のみ
先輩や上司として一番やってはいけない行いが「丸投げ」と「口頭指示のみ」です。
どちらも後輩エンジニアが一番ストレスを感じてしまいます。
先に「丸投げ」に言及していきますが、十分な説明のない仕事の丸投げは無責任で危険な行為です。
技術的な作業を説明なしに丸投げするのはパワハラになることもあります。
作業の内容によっては非常に危険な内容もあります。
システムエンジニアの仕事では少しのミスで全社影響になってしまうこともあります。
「仕事はやって覚えろ」というのは理不尽で時代遅れな根性論でしかありません。
また「口頭指示」は証跡が残らないため危険な行為です。
ミーティングなどで決めたことであれば良いでしょう。
そして、リスクのない内容であったり一瞬で終わるような簡単な仕事なら影響がないので許容範囲内と言えます。
しかしシステムの設定の変更や修正は危険な場合もあります。
後輩に指示を出したら作業を実施するのは後輩で、ミスした時に矢面に立っているのも後輩です。
たまにいますが、「後輩に指示」をしてスケープゴートにする年上のエンジニアもいます。
面倒な事を都合よく後輩に押し付けるのは「かなり悪質」ですので絶対にやってはいけません。
システム相手に感情的になる
感情的になりやすい人はエンジニアでなくとも尊敬していけません。
むしろ自然と尊敬されず他人が距離を取ることが多いでしょう。
喜びや楽しさを感情表現するのは良いですが、「怒り」や「妬み」ばかり口にする人は人として最低だと思われることもあります。
システム作業などでイライラしがちであったり独り言が五月蠅い人は尊敬されません。
職場の空気を悪くしたり他人を不必要に不快にさせる人は決して尊敬されることはありません。
多くの人が多かれ少なかれ我慢をして仕事をしています。
一人だけ自由に不平不満を口にして他人に攻撃的にモノを言うのは良い行いではありません。
システムに対しても他人に対しても怒りや不満を口にしても良い職場にはなりません。
批判的な人に教育された人は同じように批判的な考え方になりがちです。
ですが、それが「良くないこと」だと気づくことで考え方を変えていけます。
周囲の意見よりも自分の価値観が大切
システムエンジニアとして一番厄介なのが「技術に対しての価値観」の違いです。
多くの企業で実装されているやり方であっても頑なに拒否をする人がいます。
先輩社員がそういった頑なな姿勢では仕事も円滑に進まないことが多いです。
自分の価値観だけで技術的な話をする人は客観的に物事が判断できない人です。
こういった人から技術を学ぶと、少しずれた考え方になってしまいます。
その後転職などをして初めて本当の正しさを知ったりすることがあります。
固定された考え方というのは柔軟性がなく正しい知識や方法を歪めてしまいます。
価値観が違う時は何か一番正しいかすり合わせる必要があって片方の価値観を押し付けるのは悪いやり方です。
他の会社や現場で当たり前のことであっても受け入れられない人が多いです。
特殊なやり方をしていてトラブルになっているのであれば改善するべきだと言えるでしょう。
視野の狭い先輩エンジニアは尊敬してもメリットは一つもありません。
最後に
今回紹介した特徴は少し特殊な傾向だったかもしれません。
少なくとも後輩から尊敬もされず同僚からの人望のない人はいずれ立場が無くなります。
また、今回紹介したような人たちは自分のミスを隠そうとする人もいます。
尊敬されるエンジニアは技術と人格両方を兼ね備えています。
もし自分が良い先輩になりたいのであればダメな先輩を見本にしないようにしましょう。