AZ-305 Azure Solutions Architect Expert合格のための対策と勉強方法

先日、AZ-305試験に合格し無事にAzure Solutions Architect Expert(以降、AZ-305)を取得することが出来ました。

AZ-305はAZ-104の上位資格となっており、Azureの管理やアーキテクトの資格としては最上位の位置づけになっております。

Azure Solutions Architect Expertの認定にはAZ-104も合格しておく必要があるため、こちらを目指す方はまずはAZ-104の合格を目指しましょう。

ちなみに、AZ-104は結構難しくこちらで対策記事を書いておりますが私も一度落ちております。

難易度的には正直、AZ-104やAZ-204の方が圧倒的に難しいと感じています。

AZ-204についてはAZ-305の2週間前に受験し無事に合格しております。

おそらく、Associateの方が幅広い分野で知識が求められることと、その広範囲で基本的な動作や仕様を答えていく必要があるので難しく感じるのだと思います。

今回はAssociateの上のAZ-305の対策と勉強方法について紹介していきたいと思います。

Azureの試験情報は比較的少ないですが、きちんと勉強すれば問題なく1回で合格できます。

では本題に入っていきたいと思います。

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AZ-305: Designing Microsoft Azure Infrastructure Solutionsの試験対策

毎度の紹介ですが、Microsoftの認定試験は資格試験と認定資格の名称が異なることが多いです。

今回紹介するAZ-305の認定に必要な試験は「AZ-305: Designing Microsoft Azure Infrastructure Solutions」となります。(MSの認定資格一覧は資格と試験の両方が表示されますが、認定に絞ると正式名称が分かります)

今回、インフラエンジニアである私の方で受験し、無事に一発で合格した経験から試験対策を書いていきます。

インフラエンジニアでなくとも、AZ-104を突破できた人であれば比較的誰でも容易に取得できる資格と思います。

Microsoft Learnでの学習でも十分

まず、AZ-305ですが個人的には想像以上に簡単でした。

簡単というより後述するUdemyで対策してしまえば誰でも受かるような内容でした。

Udemyで学習する前に、Azureの用語を知っておかないと分からない問題が多いと思いますので、入りはMicrosoft Learnで学習するのが最適と思います。

試験 AZ-305: Microsoft Azure インフラストラクチャ ソリューションの設計

あとはクラウドスキルチャレンジをまだクリアしていない人はこちらで学習すると50%OFFのバウチャーが貰えます。

MICROSOFT CLOUD SKILLS CHALLENGE

このあたりラーニングパスを一通り終えるだけなら1週間ほどで十分かと思います。

私もそうですがAZ-204の知識も持っているとさらに余裕が出来ると思います。

AZ-104以外の知識で知っておくべきサービス

基本的にAZ-104の知識で対応可能な設問が多いですが、しいて覚えておいた方がいいサービスとしては以下となります。

  • Azure Data Lake
  • Azure Data Factory
  • Premium Block Blob
  • SQL Server Managed Instance
  • Blue Prints
  • Azure Front Door

このあたりはAZ-104では問われなかった分野と思うので、キャッチアップしておくことをお勧めします。

他にもFabricやDatabriks、Synapse AnalyticsなどAzureエンジニアになるのであればキャッチアップしておいた方がいいサービスも多いですが、試験対策としては上記で必要最低限かなと思います。

AZ-104合格からは時間を空けないのお勧め

私はAZ-104取得から半年以上空いてしまいましたが、ここまで記載した通り試験に対する知識は基本的にAZ-104の知識で十分です。

なのでAZ-305を取得しようと思っている人はAZ-104から時間を空けない方がいいと思います。

AZ-305自体がそこまで難しくないのでもっと簡単に感じると思います。

AZ-305の勉強方法

ここまで試験の対策について紹介してきました。

次は具体的な勉強方法について紹介していきたいと思います。

まず、私が試験に合格した時の環境を紹介します。


勉強時間:20H程度(1日1H~1.5H 2週間程度)

Azureの経験:インフラエンジニアとして毎日触っている

開発経験:ほぼなし


上記の通り、短期間の学習で十分合格が可能です。

合格時のスコアは900点程度でしたので、試験自体簡単に感じましたし30分程度終了しました。

合格が目標ならUdemyだけで問題なし

AZ-305の合格だけが目標であればUdemyの英語教材で十分対応可能です。

良くも悪くも試験はこちらの模擬試験と類似問題が多かったです。

AZ-305 Designing MS Azure Infrastructure Soln Practice Tests

評価も高く、コメントを見るとこちらの教材を使って試験に合格した報告が多数あります。

ただし、実試験とあまりにも酷似しておりブレインダンプ(試験問題を暗記し、あとで書き出す行為)の可能性が非常に高いです。

そのため、Udemyから削除される可能性も高いですが2023年9月末時点ではまだ利用が可能です。

正直、試験のためではなく自分のスキルや知識の証明のために受験したい場合はこちらのUdemyは使わないことをお勧めします。

こちらを利用しなくてもAZ-104の知識と、上記で紹介したサービスの仕様をしっかり理解すれば十分合格出来ると思います。

Udemyの日本語模擬試験は絶対にお勧めしません

上記で紹介した英語のUdemy教材での学習で十分なのですが、英語が不安で日本語の教材を探す方も多いでしょう。

AZ-305に関しては1つだけ日本語の模擬試験教材があるのですが全くもってお勧めできません。

あえてその教材のリンクは載せませんが、お勧めできない理由を記載していきます。

  1. 過去の翻訳機能で訳しただけなので日本語が非常にいい加減である
  2. 作成者が問題と答えの確認をしていないため、回答にかなり間違いが多い
  3. 先に紹介したUdemy教材を翻訳しただけのような内容になっており、そちらは最新に更新されているので古いままのこちらを買う必要がない

1ですが、翻訳機能は近年どんどん精度が上がっており、ChatGPTに訳してもらうことも出来ます。

過去の翻訳機能(当然、リアルタイムより劣化している)を使ったテキストなので日本語がいい加減で読みにくく、また質問や回答の意図もわかりにくいです。

このことから英語(原文)の最新化されており評判の良いコンテンツを自前の翻訳機能で訳す方がよっぽど精度が高いです。

Azure Site Recoveryを「Azureサイトの回復」などと訳されていて、作成者がコンテンツをチェックしていないのが丸わかりですよね。

2ですが、日本語訳のチェックもそうですが問題に対する答えの選択肢も間違っております。

純粋に学習教材としてイマイチ(100%の教材はないかもしれませんが)ですし、普通に初見でも気づくレベルで間違いが多いので、作成者のAzureの知識レベルも高くないと思います。

3ですが英語で同じコンテンツがあるので、そもそも日本語にして読むためだけにお金をかける必要はないと思います。

翻訳機能の向上で、今後は日本語のコンテンツに拘らずに口コミなどを確認して購入する教材を選ぶことをお勧めします。

最後に

AZ-305の対策と勉強方法について紹介してきました。

Udemy教材があるうちは簡単に合格できる試験だと思います。

ただし、それでは本当に試験に合格するだけで本当の意味でのExpertではないということです。

実力試しで受かりたい方はMicrosoft Learn中心の学習で挑むことをお勧めします。

また、AWSのTechStock(Cloud License?)もそうですがブレインダンプは何とも言い難いですね。

受験者からすると1回で合格したいので救世主のようなコンテンツなのですが、それでは試験自体の難易度が下がり実力に伴わず合格出来てしまうので、本来はあってはならないのかなと思います。

何にしろ、これらのコンテンツがいつ削除されるかは分からないので学習するときは暗記ではなく考えて知識として身に着けていくことを心がけましょう。

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