SAA-C03:AWS Certified Solutions Architect – Associate合格のための勉強方法

2023年4月にSAA-C03:AWS Certified Solutions Architect – Associate(以降SAA)に合格しました。

AWSはプブリッククラウドで最も有名と言っていい製品です。

日本のみならず世界中で多くのシステムで利用されておりますね。

 

SAA試験はAWSの主にインフラ知識に関する中級試験となります。

 

中級、Associateと記載のある通りの資格です。

この資格を保有することで、一定数の知識の証明となりCLFのような初級資格よりも有効です。

せっかくAWSの資格を取得するのであればCLFだけではなくSAAまで取得するべきだと言えます。

 

SAAを取得することでAWS資格保有を優遇する会社や案件にも入りやすくなりメリットも非常に多いです。

 

おそらくこの記事を見に来ている人はSAA取得を考えている、取得のための対策を探していると思います。

そこで今回はSAA取得のために私が行った対策や勉強方法を紹介したいと思います。

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SAA-C03の勉強方法

私の場合は勉強期間は1か月半で平日1時間~2時間程度の学習で合格出来ました。

合計時間で言えば40時間程度と思います。

また、初級資格のCLF取得(こちらの記事)からすぐにSAAの学習に着手したので、AWSそのものの学習期間は2か月ほどになると思います。

CLFはとても簡単なのでSAAのみで受験するとしても同じ1か月半でもきちんと学習知れば十分合格が可能な試験と思います。

Ping-tをベースに学習する

SAAの学習として最もおすすめなのがPing-t(公式サイト)です。

一部は有料コンテンツですが、CCNAやLPICなどベンダー試験の学習と模擬試験が出来るサイトです。

AWSのSAAは無償で学習が可能で問題も500問以上ありかなり豊富です。

 

このPing-tでまずは3周ほど問題を解いてすべての解説を読み込み基礎知識を叩き込むことが大切だと感じました。

 

Ping-tの学習方法として、1回だけ正解したものは「ヒット」、連続で正解すると「コンボ」とカウントされていきます。

可能な限りこのコンボを増やし、かつ問題を暗記せず間違っている回答がなぜ間違いなのか考えて回答できるようなレベルまでもっていくとよいでしょう。

 

演習や模擬試験を繰り返すことでレベルが上がっていくので自分の知識レベルが上がっていくことも実感できるでしょう。

個人的にはPing-tのレベルが30以上になるまでやると十分と思います。

1日、20問~50問程度学習できるとよいですね。

【書籍】要点整理から攻略する 『AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト』

次に書籍での学習です。

SAAの試験の傾向として単純にサービス名や機能を答える問題は少なく、例題に対してベストな構成を選択したり機能の組み合わせを回答することが多いです。

なのでベストプラクティスを覚えることと、そもそも各機能がどういった役割でどういった利用に向いているのか理解する必要があります。

 

書籍ベースで基礎を学びつつ模擬試験で応用問題の数をこなしておくことも大切だと感じました。

 

Ping-tでもかなり学習ができるのですが、できれば一つの教材より複数の教材で知識を取り入れる方が色々と応用が利くと思います。

AWSの実務経験が豊富な人はPing-tだけでも良いかもしれないので、書籍はAWS未経験や経験の浅い人は知識を深めるために買ってもいいと思います。

 

 

私はこちらの書籍を1周して試験に挑み問題なく合格しました。

模擬試験の方は少し難しめに感じたので実際の試験の方が簡単に感じるかもしれませんが、個人差があるので必要と思う方はやってみましょう。

また試験まで時間がない人は一夜漬けシリーズでも良いかもしれません。

 

 

ただし、書籍だけは合格には厳しいと思うので、やはりPing-tをやった上で書籍の知識も取り入れることを絶対的にお勧めします。

Udemyで学習する

Udemyですが、正直かなり優先度は低いです。

Ping-tと書籍を使った体系的な学習と模擬試験を繰り返す方がかなり効果的と感じました。

それでも万全には万全を尽くしたい人はUdemyで模擬試験を受けてみるとよいと思います。

 

AWS未経験や知識のない人はUdemyのSAA-C01の講座を受講して学習することは非常に良いと思います。

 

逆に実務経験のある人は、学習講座は受けなくても全くもって良いと思います。

実務経験のある人は模擬試験を繰り返してとにかく試験対策として利用するとよいでしょう。

Udemyの模擬試験も本試験とは類似性もあまりないので試験の合格を目指すためにやるのでなく、正しく知識が身についているのか確認することを意識してやりましょう。

AWS公式サイトやトレーニング

私は独学のみで合格しましたが、公式の練習問題やサービス、あとはトレーニングを受講できればそれが一番良いでしょう。

私はAWS Skill Builderは使ったことがないのですがこちらも無償なので利用してみてもいいでしょう。

SAAレベルっであればハンズオンをしなくても合格することが出来ます。

 

ただし、実際にAWSリソースを触れることに越したことはないので手を動かしてみたりトレーニングを受講できれば一番良いと思います。

 

資格だけ取っても実務で何もできなければ個人的には何の意味もないと思っています。

合格することがゴールではなくAWSを扱うスキルを培うことを目的に頑張りましょう。

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SAA-C03の出題傾向

私の試験結果は807点となっておりました。

正直、評判よりも簡単に感じたのですが思っていたより点数が低かったです。

余裕だと思って見直しを一切しなかったので、そういった手抜きで点数が稼げなかったのでしょう。

では実際の試験の出題傾向(覚えている範囲で)で紹介したいと思います。

CloudFront

試験で記憶にあるのはCloudFrontを利用したソリューションを回答する問題が3問か4問あったと思います。

このあたりは点数を稼ぐポイントと思います。

 

  • S3に静的ファイルを配置する
  • 動画を世界中に低レイテンシーで配信
  • オンプレのWEBサーバを可能な限り低コストでクラウドに移行したい

 

上記等々の要件が出てきたら基本的にはCloudFrontの出番です。

あとは、OAIやOACといったコンテンツへのアクセス権についても学習しておくとよいと思います。

どうしたらS3へのダイレクトなアクセスを防いで公開できるか、特定のコンテンツだけ公開したい場合などS3とCloudFrontを使った構成の出題は比較的点数を稼ぎやすいと思います。

Auto ScalingとELB

冗長構成や可用性の問題もそこそこ多いと思います。

構成として、ALBを使っている場合やNLBの場合もありますし、ターゲットがEC2の場合もコンテナーの場合もあります。

ただし、Auto Scalingそのもののポリシーは一緒なのでAuto Scalingについて正しい知識があれば迷うことはないと思います。

 

また、お決まりですがシステム構成で「このユースケースで利用すべきELBは何か」のような問題もあります。

 

HTTPSを使ってELB経由で通信がしたいといった要件や、既存でCLBを使っているものをALBに置き換える問題もあったような気がします。

暗号化通信の場合は「クライアントとフロントエンド間」と「フロントエンドとバックエンド間」で対応が変わるのでそこは押さえておきましょう。

その他はまちまち

すいません、試験を受けたのはこの記事を書く一週間ほど前なのですがあまり覚えておらずあとはまとめたいと思います。

個人的に記憶があるのは、RDS、Aurora、KinesissとSnowball、EFSが数問出てきたと思います。

RDSは可用性としてマルチAZで構成する、読み取り負荷の分散にリードレプリカを使うなど基本的なことを抑えていれば大丈夫な気がします。

AuroraはRDSではできないクローン機能があること、グローバルデータベースを利用することでRDSのリードレプリカより読み取り性能が高いなどのポイントもあります。

Kinesissは「リアルタイム」や「ストリーミング」というフレーズが来たら間違いなくKinesissの問題です。

あとはS3関連も多く出題され、データ移行問題ではDataSync、Snowballの使い方も覚えておくといいと思います。

オンプレのファイルサーバを利用する場合はボリュームゲートウェイのキャッシュ型と保管型も試験で問われたかもしれません。

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最後に

SAA-C03の学習方法について紹介してきました。

何度も記載している通りで基本的にはPing-tベースの学習で十分合格できると思います。

心配なのはPing-tだけだとPing-tのみの知識となってしまうので、できれば書籍かUdemyの模擬試験でバリエーションを持っておくといいでしょう。

AWS未経験者でもSAAは十分合格できる資格試験と思います。

毎日勉強できれば1か月か2か月、ゆっくりやっても3か月あれば合格可能になると思います。

SAA-C03の取得を目指して頑張っていきましょう。

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