官公庁プロジェクトで鬱になった時の話

私は以前、官公庁プロジェクトでデータベースの設計者として数ヶ月だけですが仕事をしました。
数ヶ月で終わったのは、当時大炎上中であったため、所謂火消し役として要請があったため、全力で火消しをしました。

その結果、鬱を患う事になるとは、と今でも思います。

その原因としていくつかありますので、書いていきたいと思います。

炎上しているのになぜ参加したかと聞かれると報酬が良かったからに尽きますが、結果的にはそれ以上のものを手に入れて失った気がします。

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仕事量とスケジュールがコントロール不能

ミスが高稼働を呼ぶ

官公庁ですので、お客さんは国です。

そもそも、こういった大規模で官公庁の案件ですと、設計も構築も緻密なまでに精度を求められます。

そこでミスが発生することは当然の帰結です。

というより、大規模案件で一つのミスもないなんて事あり得ません。

私が作業ミスをしたわけではないですが、他社でどかーんとミスがありました。

その結果、対策を検討し、それをお客様に説明します。

対策といっても、さらに工数をかける仕組みしかありません。

ミスをしていない部隊も、プロジェクトのポリシーに従うため、ダブルチェックや作業の監視体制、レビューの回数や承認など、目的の作業をするために数十倍の工数がかかる事になりました。

つまり、作業量が増えると同時に、それに比例してそれ以外の仕事がどんどん増えていきました。

月の稼働としては、200H~300Hの間でしょうか。

もっと激務な仕事もあるとは言え、私は体が強い方ではないので、あまり当時の記憶がありません。

不規則なスケジュール

プロジェクトとしてそもそもどうなっているんだと思っていたのがスケジュール。

3日後にスケジュールしていた作業が、知らない間に当日実施になったり、夜19:00開始予定の総合試験が、翌朝7:00開始に変更されたりしました。

なぜこうもコロコロ変わるのかと毎日のように怒り狂っていましたが、それが続くと良くも悪くも当たり前の光景になってしまい、1か月も経つと怒りすら沸いてこなくなりました。

おそらく、このあたりからおかしくなっていたのだと思います。

突然のスケジュール変更に対して、怒りを覚えるのは当然なのですが、時間の経過とともにそれが無くなってしまったのですよね。

本当に当たり前のように、「今日あれやってもらえますか」とか「こないだの件、やっぱりやらなくていい」とか「あの件、来週になったから別件を明日対応してほしい」とか、滅茶苦茶な要求ばかりでした。

断ろうにも、発注側が政治力を使ってくるため、抵抗する時間が最早無意味になっていました。

IT業界のピラミッドです。

こんな不規則な働き方をしていたので、後に一気に反動が来ました。

休日はない

休日が無かったわけではないのですが、実際にはボロボロでベッドに横たわる以外の事が出来ず、休みの日を楽しむことは出来ませんでした。

実際に、休日出勤もしていたので、休日日数は少なかったのもまた事実です。

官公庁案件に限らず、休日にしか実施出来ない作業がありますが、平日も高稼働で休日も早朝出社を定期的に繰り返すと、休みの日があっても体力なんか残っていませんでした。

かろうじて、勤務地までは電車で15分だったので、耐えられたのだと思います。

報酬が良かったのでものすごく貯金が出来ましたが、使う機会はなかったです。

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鬱の症状や体調の変化

焦燥感

休日に何もしていないはずなのに、胸を締め付けられるような感覚がずっとありました。

焦っていないのに焦っているような、どうしようもない不安に襲われていました。

会社に行って仕事は出来たのですが、心臓をわしづかみにされているような感覚がずっと続いていました。

ちなみに、健康診断では異常なし、でしたので、自律神経がおかしくなっていのだと思います。

言葉が出てこない

プロジェクトに参画して、2か月目くらいから、それまでは普通に会話出来ていたのが、何か話しかけられたときに、5秒位考えないと言葉が出なくなりました。

ちなみに、これも今は続いています。

前までは、分かる事であれば二つ返事で「そうですね」とか「はい、分かりました」と返事が出来ていたのが、一瞬固まってしまうようになりました。

個人的にはこれが一番つらかったです。

頭では分かっているのに、なぜか言葉に出来なかったんですよね。

しかも、言葉を発するときに脳内で先行して志向が働いているため、頭の中の言葉と実際に発する言葉が入り交じりよく分からない言葉を返したりしていました。

突然の高熱

ある日突然、夜中の2時くらいに目が覚めました。

全身で汗がびっしょりでものすごい寒気がしたので、熱を測ってみると38℃を少し超えるくらいの熱がありました。

当然、翌日はお休みさせてもらったのですが、もう一度寝ると何もなかったかのような平熱に戻っていました。

という事は、風邪ではなさそうですよね。

瞬間的に高熱が出るというのは明らかに体がおかしくなっていました。

ヒステリー球の発動

ヒステリー球とは、喉の奥につっかえるような違和感が発生する症状で、こちらも健康診断などでは発見されません。

最初は喉が腫れてしまったのかな、と思っていたのですが何か月たっても治らない。

私は喫煙者なので、タバコの吸い過ぎで病気になったのかと思いましたが、上記のとおり健康診断では異常なし。

なんだこれは

と思ってググってみるとヒステリー球の症状で間違いなしでした。

確信を得たのはプロジェクトから抜けた後のストレスフリーな環境では急にでなくなったんですよね。

逆に今でも、不安感やストレスを感じると再発します。

おそらく、今までどんなストレスにも耐えてきた何かが壊れてしまって、神経が敏感になってしまいストレスがあると出てしまう体になったようです。

プロジェクトから退場したその後

徐々には回復

言葉が出ない問題とヒステリー球もだいぶ和らいではいますが、完ぺきではありません。

体調については、残業1時間くらいでヘトヘトになるようになってしまい、高稼働が出来ない体になりましたが、これは良い方向に捉えています。

他にも寝起きがものすごく体調不良になっていたり、未だに影響はあるようです。

元々は朝6時に起きたりしていたのが、7時起きでフラフラしながら起きています。

どう考えても体がまだきちんと完治していません。

焦燥感も頻度は少なくなりながらもまだ出てしまう日があります。

特に休日など本来は休めるときに症状が出るのが一番つらいです。

市場での価値は高まった

体を犠牲に、エンジニアとしての価値はものすごく高まりました。

誰でも知っているようなプロジェクトで設計を担当したという事で、転職活動では書類と一次選考の通過率が良かったです。

面接ではあらかじめ話す内容を決めきっていたので、通常の会話で少し言葉の出にくい部分もありましたが、形式的なやりとりは出来たので、正直簡単でした。

ボロボロで生活がおかしなった事と引き換えによりよい生活が出来るような実績にはなりました。

こういった成果があったので、まだ良かったと思っています。

完全に壊れる前にプロジェクトから出てこられたので、不幸中の幸いと思っておきます。

(実は壊れているんじゃないか)

最後に

大規模なプロジェクトや重要顧客のプロジェクトに関わるときは、それなりの覚悟を持って参画した方が良いです。

メンタルが弱い人にはお勧めしません。

逆に、どんどん上を目指して、大きな実績を残したい人には良い案件だと思います。

私のようなメンタルでは体調不良に引きずられて最終的には精神的なダメージが残ります。

今はうつ病と言うほど顕著な症状はありませんが、何も不満のない生活なのになぜか強烈な不安感に襲われることがあります。

早く元の自分に戻りたいですね。

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