佐々木ベジ氏によるソレキア敵対的TOBについて現役エンジニアの感想

今更ながら、ソレキアのTOBについて書いていきたいと思います。

個人的には、今年最大のニュースですね。

当時の株価の上がり方も異常でした。

これだけの敵対的TOB自体が国内でも珍しいのもそうなのですが、世間体から見ると富士通が敗北したという所見が一番衝撃でしょう。

私の得意とするOracle社もこの手のトラブルは過去に起こしていますが、Oracle社は外資ですし様々な前例があるので不思議ではないので(笑)

それではエンジニア視点で書いていきたいと思います。

あくまで私見ですので、間違っている間違っていないではなく感情論に近いです。

スポンサーリンク

佐々木ベジ氏の目的は富士通依存からの脱却

富士通との関係性

ソレキアは富士通と非常に密接な関係があります。

扱う製品や売り上げに限らず、役員など富士通に関わっている人間が非常に多く、コアパートナーと言える立場にありました。

私自身、富士通SPARCの保守がソレキアだったり、他のPRIMAGYなど主要製品でソレキアの方々とやりとりする機会がたくさんありました。

正直、子会社かと思っていました(笑)

ソレキアと富士通はそれだけ密接な関係があり、また敵対的TOBによって富士通がホワイトナイトとして登場したことが何より事の重大さを表している証拠です。

社員としては

富士通の良きパートナーとして、ソレキアとしては本音としてパートナーから富士通の完全子会社になるという事は、決して悪い事ではなかったと思います。

佐々木ベジ氏は、今回の顛末のようにビジネスにおいてはスペシャルな能力がある人間なのだと思います。

彼はソレキアの経営を抜本的に変えて、富士通に依存しないビジネスを生み出そうとしているようです。

しかしながら、最大の問題は社員のモチベーションにあると思います。

単に末端の社員であれば、富士通の子会社になるはずが、全然知らない投資家に買収され、聞いたこともない別業界の企業に株式を取得されてしまうのは正直、嬉しくないと思います。

全然知らいないとは失礼かもしれませんが、一般人は投資家の情報など調べないので、今回初めて名前を知った方がの方が多いかと思います。

会社合併などで吸収される側の社員が退職してしまうことが多いのと同義で、忠誠をつくせなくなってしまう社員や、元々転職を考えていた人間にとっては良い機会となってしまいます。

富士通との関係はしばらく変わらない

今回の一件で、取引の優先度が下がる事はないと思います。

国内ハードウェアは外資に対して劣勢であるのは間違いないので、富士通も自分たちでビジネスチャンスを放棄する事はないと思います。

また、経営についても、富士通に依存しないビジネスの形成をするのに、たった数ヶ月で完成させることも不可能です。

何より、既存顧客を排除して他企業へ利益を譲るという行為がビジネス的にあり得ないからです。

不動産会社が嫌いだから、家賃収入で黒字の物件を売りに出すなんてしませんよね。

売りに出すのは老朽化したり、それ以上に利益が見込めるときだけです。

富士通製品を手放して新しい利益獲得に対してリソースを得たいのであれば、あり得ることとは思います。

スポンサーリンク

まとめ

個人的に感じている事を書いてみました。

私自身、転職を経験しておりますが、最初の会社は親会社からの完全独立(親会社が株式売却)、2社目は外資傘下へ在籍中に変わりました。

そして、今の会社も企業合併します。(既に正式発表しているので発言に問題はありません)

このように、株式市場が動くような会社を渡り歩いてるので、今回の一件については動向がずっと気になっておりました。

現在は富士通製品を扱っていないので何も情報はありませんが、あくまでエンジニアとして考えてみると、良い意味でも悪い意味でも複雑な事案だったなと思います。

スポンサーリンク

フォローする

合わせて読んでみる

良ければ他の記事もどうぞ!



スポンサーリンク
コメントの入力は終了しました。