構成済みのGrid Infrastractureにデータベースをインストールが完了したら、データベースを作成していきます。
今回は、DBCAを使用して作成していきます。
oracleユーザでデスクトップにログインしてコマンドを発行してアシスタントを起動していきたいと思います。
RAC構成自体は、管理者管理型で構成する事の方が多いのですが、知識を養うためにポリシー管理型で今回は作成していきます。
DBCAを使用したデータベースの作成
コマンドを実行します。
[oracle@node01 ~]$ dbca
正常に起動して来たら、データベースの作成を選択します。
作成モードは、【拡張構成】を選択していきます。
ここで、データベースタイプ、構成タイプ、使用するテンプレート名には以下の設定をしていきます。
ポリシー管理型は本番環境では、使用しないケースが経験上多いのでExpert RAC対策の勉強に導入していきたいと思います。
- Oracle Real application Cluster
- 管理されたポリシー
- 汎用またはトランザクション処理
ポリシー管理型の構成では、サーバ・プールという機能を使用して、どこのプールにいくつデータベースを作成するかを指定します。
今回は2ノードのため、【カーディナリ】の数値を2にします。
グローバルデータベースは通常のデータベースの作成と同じです。
SID+ドメイン名にします。
そして、今回はプラガブル・データベースも構成するため、PDBの名前を決めます。
デフォルトはSID+pdbです。
次の記憶域オプションでは、インストール先を事前に作成しておいたディスクグループを指定します。
今回は、冗長性FLEXで作成したFLEX01です。
高速リカバリ領域ですが、今回は使用しません。
アーカイブログモードに関しては、データベース作成後に設定を追加しています。
Oracle Database Vault、Oracle Label Securityに関しても今回は構成します。
Database Vaultはシビアなお客様では導入するケースがあるので、機会があれば今回のように自宅検証していきたいと思います。
構成オプションですが、今回は特別変更しません。
ESXホストに32GB積んでいるので、足りなくなったらSGAを拡張します。
サンプルスキーマも特に追加しません。
12cから登場しているEM Expressですが、デフォルトポートで構成します。
Cloud Controlについては、また別の機会で登録していきたいと思います。
パスワードに関しては、すべて共通に設定します。
念のため、データベース作成スクリプトを生成して保存しておきます。
OpenStack上でもRAC検証をしてみたいのでその際に使用しようと思います。
インストールチェック画面です。
3分程度で完了します。
問題が無ければ、サマリー画面が表示されます。
このまま終了をクリックしてデータベースの作成に進みます。
正常に作成が完了しました。
閉じるで終了して、確認していきましょう。
データベース作成後の確認
まずはインスタンスに接続できるかsqlplusで接続します。
[oracle@node01 ~]$ sqlplus / as sysdba SQL*Plus: Release 12.2.0.1.0 Production on Mon Oct 23 20:36:30 2017 Copyright (c) 1982, 2016, Oracle. All rights reserved. Connected to: Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.2.0.1.0 - 64bit Production SQL>
正常に接続が出来ました。
接続できたので、インスタンスも確認します。
SQL> set pages 1000 SQL> set lines 500 SQL> col HOST_NAME format a20 SQL> col STATUS format a10 SQL> col ACTIVE_STATE format a20 SQL> select INSTANCE_NAME,HOST_NAME,STATUS,ACTIVE_STATE from v$instance; INSTANCE_NAME HOST_NAME STATUS ACTIVE_STATE --------------- -------------------- ---------- -------------------- orcl12c_1 node01.oracle12c.com OPEN NORMAL
正常にOPEN状態になっています。
RAC管理の観点でも状態を確認します。
[oracle@node02 ~]$ srvctl status database -d orcl12c インスタンスorcl12c_1はノードnode01で実行中です。 インスタンスorcl12c_2はノードnode02で実行中です。 [oracle@node02 ~]$
[oracle@node02 ~]$ srvctl status listener リスナーLISTENERは有効です リスナーLISTENERはノードで実行中です: node01,node02 [oracle@node02 ~]$
正常に動作しています。
最後にEMの接続をしていきたいと思います。
と思いましたがまさかの接続エラーでした。
原因についてはまた聞いていきたいと思います。