エンジニアとして就業しているのに雑用が多く悩んでいる人もいると思います。
日本社会の仕組み上、何歳であれ新人や若手に雑用や雑務が集中しがちです。
おそらくそういった企業の方が多いと思います。
雑用に関しては、人によっては若手の成長に必要であると感じている事が多いので、一概に悪いものと決めつける事も出来ません。
しかし、あなたがシステムエンジニアであれば雑用はスキルアップになりません。
今回はシステムエンジニアにとって雑用がスキルアップにならない理由を紹介していきたいと思います。
しかし、雑用や雑務の全てを「拒否せよ!」と言いたいわけではありません。
その反面、雑用ばかりでも良くないという事を伝えたいと思います。
若いうちはこういった仕事にストレスを抱えがちです。
そして、ストレスが溜まるだけではなくスキルも停滞するのであればキャリアについて考える必要があります。
それでは個人的な経験則からですが書いていきたいと思います。
システムエンジニアの雑用はスキルアップにならない
システムエンジニアは技術力
雑用や雑務と言えば、荷物運びや電話番、それから飲み会の企画なども含まれてくると思います。
これらに関しては、職場の人間関係を良くするためには必要な事です。
歳上の社員というのは、ほとんどがこういった雑務や雑用をしてきた経験があるので、自分と同じように新人や若手に任せたがる事が多いです。
しかしながら、その雑務や雑用をこなしても技術力は上がりません。
これに関しては反論する余地はないと思います。
システムエンジニアは経験値が非常に重要な職種ですので、システムを設計したり構築したりすればするほどスキルは上昇していきます。
また、下流工程であっても保守手引書に従ってログを確認する方がまたスキルの維持や知識を養う事が出来ます。
残念ながら雑務や雑用を多く引き受けただけ技術力は停滞します。
たまに雑用で手一杯な新人社員もいます。
そういった社員に技術的な仕事を依頼して、詳しい説明などをすると目を輝かせている事もあります。
雑用を引き受ける側も技術力に対する懸念が必要ですが、依頼する立場の人ももっと気にかけてあげないとすぐ退職してしまう時代になっています。
ストレスでしかない
雑務や雑用ばかりではストレスでしかありません。
そもそも、新人や若手と言った理由だけでそのような扱いをされる事自体に敵意を持ってしまう事もあるかもしれません。
本来、「雑用」は「雑用」です。
「必要な業務」と「雑用」ではやりがいも違います。
仕事において、楽しいと思える機会は非常に大切です。
特に技術系の仕事は、性格や価値観がぴったり合っている人にとっては仕事であり趣味のようなものでもあります。
優秀なエンジニアや技術が好きな人間は自宅でもIT活動をしています。
やりたい仕事を雑用に邪魔をされていては本来好きだったことが嫌いになってしまうかもしれません。
新卒でIT業界へ入社して、1年以内に異業種へ行ってしまう新人やすぐに同業他社へ転職してしまうシステムエンジニアはこの手のタイプです。
雑用や機械的で技術に関連しない仕事ばかり任せると、エンジニアとしての仕事が嫌いになるか、自分が求める仕事があるところへ旅立っていきます。
もし、あなたがある程度のキャリアがある人間だとして、
雑用や雑務を押し付けられて楽しかったでしょうか?
自分がそういう経験をしたからそれが当たり前と思っていないでしょうか?
ストレスは人によって耐性も異なります。
一方的に押し付けてストレスフルにしてしまわないようにしましょう。
年齢関係なく活躍できる業界
IT業界に年齢は基本的に関係がありません。
新人だから下流工程しか出来ない、若手だから運用しか出来ないという事はありません。
私も初めてLinuxの詳細設計を担当したのは23歳の頃です。
若手や新人であっても技術に深く携わる事は可能です。
職場で一番立場が弱いからと妥協しなくても良いのです。
ハイレベルな仕事がしたければ、それ相応に勉強し学習し、ほんの少しの自信でも良いので気持ちが前向きになったら職場を変えても良いです。
むしろ、妥協して残り続けてストレスだけではなく肝心の技術力もつかなければシステムエンジニアとして成功していくにはあまり遠回りです。
雑用に時間を割くよりも自らの技術力を優先した方が将来は豊かになります。
同じ業界でも、雑用ばかりしている人もいれば、バリバリ現場で活躍している人もいます。
若い人でも経験値では、2年目からは主体的にプロジェクトで活動しています。
そして、プロジェクトの中では雑用もありますが技術的な雑用なので苦にならないでしょう。
参考程度ですが、プロジェクト内での雑用とはログ収集やWBSの管理などです。
技術力の世界の雑用であればプロジェクトの進め方の参考にもなります。
お菓子を配ったり、物を運んだり、パソコンのセットアップに付き合ったりするより良い経験値になります。
個人的に年齢を理由に仕事をしなくて良い業界と思っているので、仮に若手でなくとも雑用が多い職場避けた方が良いと思います。
1年やったら合格
監視員を9ヶ月で退職
私は最初の会社が零細企業かつ下流工程で、新人時代はそれこそ雑用まみれでした。
データセンターの監視員でしたが、肉体的にも疲れる目視チェックを一晩で2時間程度かけて行うのですが、その作業の担当回数が非常に多かったです。
また、人間関係も荒んでおり給料だけが救いだったものの転職をしました。
給料はダウンしましたがシステムの設計構築業務に携わる事が出来ました。
派遣社員でしたが、1年目は前職の月給マイナス3万円、2年目はプラス2万円、3年目はプラス10万円でした。
転職した直後はリアルな話、物凄くショックで現実を直視したくありませんでしたが、結果だけ見ると最初の会社と比べて10万円も多く給料が貰えています。
成果主義の会社でもあったので、反骨心から技術力に執着した結果、それなりに上流工程を行えた事で今があると思います。
なので、給料も仕事のやりがいも技術力も必要であれば雑用は捨てる事が良いと個人的に思っています。
ちなみに私の月収はあくまで私の結果です。
上手く行き過ぎな気もしますが、アクションを起こすことがやはり大切だったのだと思います。
転職を検討する場合は、とりあえず転職エージェントに登録して何から始めるかを相談してみると良いでしょう。
転職エージェントは無料
転職エージェントサービスは無料で利用できます。
正直、細かい説明をするよりも登録してみる方が早いと思います。
簡単に流れを書くと、
- サイトに登録
- 担当者から連絡がある
- Web履歴書を作成する
- 面談する
このような流れでスタートします。
もちろん、転職自体に懸念があれば、3をすっ飛ばして4でも良いと思います。
もし、仕事に関して悩みがあれば相談してみるだけでもお勧めしておきます。
転職だけではなくフリーランスや派遣という働き方もあるので、参考程度ですが考えてみて下さい。
ちなみに初めて転職する人にはこちらの記事も紹介しておきます。
最後に
システムエンジニアにとっての雑用について書きました。
賛否両論あると思いますが、私は一貫して「雑用は不要」という意見です。
しかし、全く引き受けないわけではありません。
あくまで人間関係の維持のために多少はしますが、押し付けられるとイライラするので態度には出します。
歳上からすると良い気分ではないでしょうが、「自分で出来ることは自分でする」のが当たり前だと私は思っています。
家庭のある人もそうですが、思いやりのある協力関係が大切だと思います。