自宅にプライベートクラウドや検証環境を構築したいという技術屋さんもいるのではないでしょうか。
今ではクラウドサービスなども充実しておりますが、個人で都合よくサーバを削除したり試験する製品を変えたりする場合は、手元で自由に出来る環境があった方が良いですよね。
今回は第一弾として、環境の用意と個人的に実現したい環境について書いていきたいと思います。
本来は、L2SWやSANスイッチも用意出来たら完璧ですね。
さすがに自宅にFCスイッチまでは置いていません(笑)
そこで今回は、プライベートクラウドを構築して、Oracle 12c RACの新機能であるFlex Clusterを試せるようにしていきたいと思います。
ハードウェア
サーバ(本体)
記事のタイトル通り、インテルのNUC(BOXNUC6i5SYH)を使用しています。
NUCは基本的には個人でカスタマイズ(キッティング)なので、コア以外は別売りで購入する必要があります。
この型番を選んだのは、他の最新NUCより安いからです。(笑)
多少安い事と、メモリを32GBまで積めるので、メモリ重視で選びました。
構築手順は今回省きますが、ESXi6.5が正常に稼働しています。
ESXに関しては安心して動くものと思ってよいです。
イーサネットは一口なので、私は無線LANの別ポートに接続して、固定IPを振っています。
Intel NUCの使用感については、こちらの記事で詳細を書いております↓
ストレージ
内臓ディスク用に、500GBのSSDを購入しました。
Amazonのレビューを見てもらえば分かりますが、他の方のレビューを参考に購入しています。
やはり仮想マシンの構築やOSのインストール、I/OがSSDだと全然違います。
自分のPCより高性能なのは、ちょっと力入れるとこ間違えたかな?とは思っています(笑)
500GBもあれば検証用では十分かと思います。
Oralce 12c の最新版は1台最低90GBほどディスク(ASMで冗長化するなら倍)を確保する必要があるのですが、500GBあれば2ノードは確実に作成できそうです。
メモリ
メモリは16GBを2枚購入しました。
ゆとり世代ではありますが、家庭用で32GBもメモリ積めるようになるなんて世の中の進化はすごいです。
後日、別の記事でキッティングの様子を書いていきますが、メモリ刺すときすごく怖かったので、同じ構成にする人は要注意です。
64GB積めるモデルが出たら迷わず再購入する予定です。
その他
特に商品は紹介しませんが、HDMI変換ケーブルと、クロスケーブル、ISOメディア用5GBのUSBメモリを用意ました。
何か困った時の為ですね。
この中だと、USBは必須かなと思います。
ディスプレイは、VGIとHDMIで共有しています。
ソフトウェア
ハイパーバイザ
ハイパーバイザとはなんぞや、という人に簡単に説明すると、PCで言うWindowsを乗せるためのアプリケーションになります。
つまり、ハイパーバイザが動いていないと、その上のWindowsも動かせないという事です。
大した設定もないので、後日紹介したいと思いますが、ハードで直接Bootでは画面キャプチャが取れないので仮想にESXを入れようと思います。
今回はVMware vSphere ESXi 6.5 を使います。
検証環境なら最新版で行ってみよう!です。
今後、Oracle VM serverやOpenStackに入れ替えるかもです。
参考は公式のこちらです。
https://blogs.vmware.com/jp-cim/2014/05/vspherehypervisor.html
OS
私はUnix・Linuxが専門なので、CentOSとOracle Linuxを使っていく予定です。
ゲストOSは個人の自由ですので、ここまで紹介する必要もないかなと思います。
一応、検証用でやるつもりがあるのは以下のものです。
- Oracle 12c RAC Flex cluster
- Oracle 12c RAC Flex ASM
- Oracle 12c RAC One Node
- OpenStack
- ZFSファイルサーバ構築
時間はかかると思いますが、小出しで構築していくつもりです。
次の記事はこちら↓
まとめ
今回は環境の紹介でした。
現時点でESXiの構築までは終わっているので、サーバを用意していくだけですね。
テンプレ作ってクローンしていくので、用意が出来たらまた書いていきたいと思います。
しかし、7、8万でSSDを500GB、メモリ32GBのホストを構築できるのはお安いですね。
下手にタワー型買うより省スペースでお手軽です。
持ち運びも出来ますし、将来廃棄するのも簡単です。
もし、勉強するためや個人でクラウドを持ちたい方は参考にしてください!