Oracle18cのオンプレ版でRAC構築。DBインストール

先日、Oracle18cオンプレ版でGrid Infrastractureの構成を実施しました。

今回はDBのインストール作業になります。

Grid Infrastractureの構成については以下の記事を参照ください。

今回も検証ですので以下の構成で行きたいと思います。

自動共有メモリー管理
ポリシー管理型
それでは実際に作業を開始したいと思います。
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Oracle RAC 18c DBのインストール

事前準備

まずはORACLE_HOMEのディレクトリを作成します。

node01とnode02の両方で作成して権限を変更します。

[root@node01 ]# mkdir -p /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1
[root@node01 ]# chown oracle:oinstall /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1

次にダウンロードしたDB用のZIPファイルを作成したディレクトリに展開します。

もちろん、Oracleユーザへ権限を付与します。

[root@node01 tmp]# unzip LINUX.X64_180000_db_home.zip -d /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1
[root@node01 tmp]# chown -R oracle:oinstall /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1

ここまで完了したらGUIからoracleユーザでログインします。

ディスプレイ変数とLANGを変更すれば準備完了です。

それではインストールを開始したいと思います。

DBインストール

今回もOUIからインストールを実行します。

ZIPを展開したディレクトリからruninstallerを実行します。

[root@node01 ~]# /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1/runInstaller 

DBはインストールのみで、作成はDBCAで実行します。

ここでは「ソフトウェアのみ」でインストールを実施していきます。

RACを構成するためReal Application Clusterを選択します。

各ノードにインストールします。

実行中のノードは必須のためグレーアウトしています。

接続検証に成功すると画面が進みます。

検証用のため「Enterprise Edition」を選択します。

ORACLE_BASEとORACLE_HOMEの設定を確認します。

以前こちらの記事で記載しましたがORACLE_HOMEの設定はインストーラの実行ディレクトリになります。

OSグループの設定です。

不足が無ければ問題ありません。

インストールチェックが走ります。

ちなみにきちんとDNSサーバも構成しないとエラーになります。

NTPでFailedになりました。

「無視して続行」でインストールへ進みます。

サマリ画面です。

変更点はないのでこのままインストールを実行します。

インストールが開始します。

おそらくNTPのエラーで最後に「エラー」になりますがインストール自体は成功します。

綺麗に入れたい場合はNTPも構成しましょう。

rootスクリプトの実行を求められます。

node01→node02の順番に実行します。

実行結果はnode01のみです。

[root@node01 ~]# /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1/root.sh
Performing root user operation.

The following environment variables are set as:
    ORACLE_OWNER= oracle
    ORACLE_HOME=  /u01/app/oracle/product/18.0.0/dbhome_1

Enter the full pathname of the local bin directory: [/usr/local/bin]: 
The contents of "dbhome" have not changed. No need to overwrite.
The contents of "oraenv" have not changed. No need to overwrite.
The contents of "coraenv" have not changed. No need to overwrite.

Entries will be added to the /etc/oratab file as needed by
Database Configuration Assistant when a database is created
Finished running generic part of root script.
Now product-specific root actions will be performed.
[root@node01 ~]# 

「OK」をクリックするとインストールが完了します。

NTPのエラーは表示されずに正常に終了しました。

インストールが完了したのでDBCAでデータベースを作成していきます。

データベースの作成

同じくGUIからDBCAを起動します。

[oracle@node01 ~]# dbca

環境変数を前回記事から少し変えました。

変更点はORACLE_HOMEの「dbhome」を「dbhome_1」へ修正してます。

修正したらsourceコマンドで読み直します。

正常にDBCAが起動したら「データベースの作成」を選択します。

拡張インストールを実行します。

「カスタム・データベース」で構成します。


ノードは全て対象にします。

グローバルデータベース名とSIDはデフォルト設定で行きます。

また、コンテナ・データベースも構成するのでPDBの作成も同時に行います。

Orace 12c R2からはPDB単位でUNDOを設定できるようになりました。

なのでPDBごとにUNDO表領域も用意します。

ストレージは当然ASMを利用します。

またOMFも標準で使用します。

データ容量が不足してしまいました。

ASMの中身を整理する必要がありそうなので、データベースの作成は後日対応します。

※対応した記事もしくは記事を更新したいと思います。

ASMディスクを確認します。

確かにディスクグループDATA01は4GBしか空きがありません。

[grid@node01 ~]$ asmcmd -p
ASMCMD [+] > 
ASMCMD [+] > lsdg
State    Type    Rebal  Sector  Logical_Sector  Block       AU  Total_MB  Free_MB  Req_mir_free_MB  Usable_file_MB  Offline_disks  Voting_files  Name
MOUNTED  NORMAL  N         512             512   4096  4194304     92148    40684            30716            4984              0             Y  DATA01/
ASMCMD [+] > 
ASMCMD [+] > 

SQLからディスクの容量を見てみます。

13GB空いているように見えます。

SQL> col NAME format a15
SQL> col PATH format a20
SQL> select free_mb,name,path from v$asm_disk
SQL> /

   FREE_MB NAME            PATH
---------- --------------- --------------------
         0                 /dev/sde1
         0                 /dev/sdg1
         0                 /dev/sdd1
         0                 /dev/sdb1
         0                 /dev/sdf1
         0                 /dev/sdc1
     13548 DATA012         AFD:DATA012
     13560 DATA011         AFD:DATA011
     13576 DATA013         AFD:DATA013

9 rows selected.

SQL> 

DATA01へディスク追加せずに他のディスクを利用してディスクグループを作成した方が速そうです。

Grid InfrastractureとDBでインストールするディスクグループが変わってしまいますが、早めに対処したいのでその方向にしたいと思います。

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最後に

データ容量不足で続行不可になったのでいったん終了します。

次回までに以下を実施して再開したいと思います。

  • ASMディスク追加
  • ディスク拡張
  • 不要データ削除

まだGrid InfrastractureのインストールをDBソフトウェアのインストールしかしていないため、不要なファイルはあまりないかもしれません。

対処内容も含めて後日情報を更新したいと思います。

対処した記事を更新したのでこちららか続きを確認いただければと思います。

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