Windows Server 2016のインストール後の作業手順について書いていきたいと思います。
VMware vSphere ESXi 6.5評価版へのOSインストール手順はこちらになります。
インストールが完了したら、その後の作業に必要な設定をしていきます。
今回は、OSインストール後の最低限の設定を実施していきたいと思います。
初心者向けの内容です。
VMware Toolsのインストール
まずは、VMRCでコンソール画面を表示させます。
VMwareの環境では、Windows Serverに限っては本当に操作性が劣化するのでVM Toolsは必須です。
まずは、そのインストール作業から実施していきます。
Ctl+Alt+Delで画面ロックを解除します。
物理的なコンソール画面ではないので、VMRCからキーを送信します。
デスクトップ画面が表示されました。
右下には、評価版であるため180日間のライセンス表示があります。
デスクトップ画面自体は、Windows 10と変わりません。
ツールバーのVMRCから【VMware Toolsのインストール】をクリックすると、自動でメディアがマウントされます。
正常に読み込まれたら、【setup64.exeの実行】をクリックします。
セットアップが開始されます。
ウィザードが表示されたら【次へ】を選択します。
今回は、インストール種類を【標準】で実行していきます。
実作業でも、【カスタム】を使用しないことが多いので、そのまま【次へ】をクリックします。
あとは待つだけでインストールが完了します。
【次へ】をクリックすると再起動を要求されます。
【はい】をクリックして再起動します。
再起動後に、OSのセットアップをしていきます。
OS基本設定
OS側の基本設定を実施していきます。
基本的にサーバーマネージャから全て実施していきます。
ファイアウォールの無効化
プライベート環境なので、ファイアウォールは必要ありません。
NATして外部へ通信を出すので、サーバが直接インターネットからアクセスできるわけではないので、無効化していきます。
サーバーマネージャの【Windows ファイアウォール】の【パブリック:有効】の部分をクリックします。
コントロールパネルのWindows ファイアウォールの画面が表示されるので、左メニューの【Windows ファイアウォールの有効化または無効化】をクリックします。
デフォルトは全て【Windows ファイアウォールを有効にする】にするにチェックが入っているので、すべて【Windows ファイアウォールを無効にする】を選択します。
ドメインネットワークなどを検出した際は、追加で無効の設定が必要です。
選択肢て【OK】をクリックするれば変更完了です。
リモートデスクトップの有効化
次に、リモートデスクトップ(以降RDP)の設定を有効化していきます。
これが使えないと作業するに不便です。
ファイアウォールと共存させる場合は細かい設定が必要だったりしますが、今回は無効にしているので、有効化の作業だけを実施していきます。
サーバマネージャの【リモートデスクトップ】の【無効】をクリックします。
以下の画面が立ち上がってきます。
デフォルトでは、【許可しない】のチェックボックスにチェックがあります。
それを、【このコンピュータへのリモート接続を許可する】に変更します。
有効化すると自動でファイアウォールの例外設定へ追加されるというメッセージが表示されます。
今回は無効化しているので、関係ないので【OK】をクリックして閉じます。
チェックの位置が変わっていれば、【OK】をクリックして終了します。
ネットワークの設定
今回の検証サーバでは、一応Windows Updateもあてていくので、ネットワークの設定が必要です。
IPアドレスの設定やDNSサーバの設定をしないと外部通信が出来ないので、DHCPを使っている環境では不要ですが、今回は固定で設定をしていきます。
サーバーマネージャの【Ethernet0】の【IPv4アドレス(DHCPにより割り当て)、IPv6(有効)】をクリックします。
コントロールパネルのネットワークアダプタの設定画面が表示されます。
Ethernet0が見えてくるので、右クリックして【プロパティ】を選択します。
IPv6は使用しないので、【インターネット プロトコル バージョン6(TCP/IPv6)】はチェックを外しておきます。
【インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)】を選択して【プロパティ】をクリックします。
必要なアドレスを入力していきます。
基本的には、ESXホストが接続しているゲートウェイのアドレス帯とゲートウェイと同じアドレスを使用すれば外部通信が可能です。
※上位ルータへ接続している場合のみ
DNSサーバにもゲートウェイと同じアドレスを入力します。
全て入力して【OK】をクリックすれば完了です。
コンピュータ名の変更
次は、ホスト名を設定していきます。
検証環境なので、デフォルトでも良いかもしれませんが今回は設定を変えていきます。
仮想マシン名と統一する事にします。
サーバーマネージャの【コンピュータ名】の右の文字列をクリックします。
システムのプロパティ画面が表示されます。
ここで、【変更】をクリックします。
コンピュータ名/ドメイン名の変更画面になります。
コンピュータ名に、設定したいホスト名を入力します。
Active Directory環境で、ドメインへ参加する場合は、【所属するグループ】のチェックを【ドメイン[D]】へ選択して、ドメイン名を入力して認証できるユーザアカウントでパスワードを入力します。
コンピュータ名の変更後は再起動してから変更が反映されます。
問題がなければ、すぐに再起動しましょう。
リモート接続の確認
ここまでOSの基本的な設定を実施してきました。
今後の作業に大きくかかわるのはやはりRDP接続ですので確認していきます。
Windowsの検索からmstscと入力するか、リモートデスクトップの機能を実行します。
設定したIPアドレスを入力して【接続】します。
認証画面が表示されていれば、RDP通信が正常に実行されています。
アカウントとパスワードを入力します。
警告画面が表示されれば正常に認証が出来ています。
ここは、【はい】を選択して続行します。
正常にRDP接続でサーバへログインできました。
これより後の作業はRDPを使用して進めていきたいと思います。
Windows Serverを扱う上で、必要最低限の設定のみ実施してきました。
2012でも2016でも作業手順自体は一緒なので、覚えておくと作業が早いでしょう。