バッチでスクリプトを作成する際に、開発用のツールがあると便利です。
理由は、基本的にテストの対象がPCになるため、デバッグの際は、レジストリの変更の場合などはいちいち設定を戻して何度もテストを行わなければいけません。
「VisualBat」では仮想的な実行からデバッグ、変数チェックなどが開発ルールのように使用できます。
ツール自体がシンプルですので、覚える機能は少ないです。
そこでVisualBatの使い方について書いていきたいと思います。
画面操作
左側のフォームにスクリプト本文を記述していきます。
デフォルトでは変数は紫色、文字列は黒、コマンドは青で識別してくれるので、テキストエディタで編集するよりは修正などがしやすいと思います。
プログラムを実行するには、ツールバーの▶ボタンをクリックします。
▶ボタンではなく、「実行」を選択した場合は【デバッグ無しで実行】とプログラムを【停止】する事が出来ます。
プログラム実行後に、右下赤枠のトレースウィンドウで処理内容やデバッグの内容が表示されます。
それぞれの行を選択すると、その処理を行った際の変数と値が、トレースウィンドウの上のウィンドウで確認が出来ます。
普通に使用するのであれば、この操作だけで十分バッチスクリプトの開発がしやすくなると思います。
exe化機能
バッチスクリプトを配布した場合、内容を誰でもテキストエディタで確認できてしまうというデメリットがあります。
そこで、exe化ツールなど他にフリーソフトにもありますが、「VisualBat」にも標準で備わっており、以下の種類でコンパイルできます。
- exe化(標準)
- exe化(Console非表示)
標準のものは、バッチをexeにしただけですので、黒いDoS画面が起動する事があります。
後者は完全に非表示にしてくれるので、非常に便利です。
ソフトウェア配布ツールなどで、プログラムを配布する場合は、バックグラウンドでユーザにプログラムの実行を意識させないので、非常に優秀な機能です。
exe化は画面上位の【ビルド】から実施できます。
任意のパスを指定して、コンパイルしたファイルが保存されるだけのシンプルなexe化機能ですので、使ってみてください。
※EXEにすることで、Windows Defenderやセキュリティソフトで検疫されてしまう事例が増えていますので、exeファイルの実行には注意しましょう。
オプション
操作画面の【設定】から【オプション】を選択すると、各種設定が変更できます。
以下はウィンドウの色を変更する画面です。
エディタタブではフォントの変更が出来ますので、私はお馴染みの【メイリオ】を使用しています。
以上が簡単な操作方法です。
使い方を覚えたらもっと便利に使用していけそうですね。